日本電気株式会社(以下、NEC)は、文章の内容を分析するテキストマイニングツールの最新版「TopicScope Version2.0」を8月3日より発売する。価格は250万円からで、同社では今後3年間で300社への販売を見込んでいる。
新バージョンでは、文章データの分析条件や分析の実行順序などを設定したテンプレートの保存・実行機能と、これを組み合わせた分析シナリオ設計機能により、テキストマイニングが効率的に行える。
また分析結果の時系列による比較表示や、新規特徴語のマーキング表示、指定単語の出現率変化のグラフ表示といった機能も新たに備え、コールセンターやアンケートでの苦情・問い合わせの推移や現状の把握が容易になった。
このほかNECの「ActiveKnowledge」や、NECソフト株式会社の「KnowledgeWorld」といったナレッジマネジメントソフトウェアと連携し、顧客の問い合わせ履歴や商談日報、製品の不具合情報などを社内で蓄積・共有するとともに、その傾向分析も行える「ナレッジマネジメント分析ソリューション」をあわせて提供する。
NECでは、顧客ニーズや市場環境の変化に対して、営業、コンタクトセンター、サービスといったマーケティング各部門の担当者が自らTopicScope Version2.0を用いて顧客価値を仮説検証することで、迅速な対応を可能にするマーケティングコンサルティングサービス「RAPID/CRM(顧客データマーケティング)」も提供する。NECではマーケティング改革を基点に、業務プロセスや組織・人材、ITまでの革新を統合的に支援するとしている。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0408/0301.html
( 岩崎 宰守 )
2004/08/03 12:07
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