ファイルメーカー株式会社は、FileMaker Pro 7の共有データベースを管理するサーバーソフトウェア「FileMaker Server 7」を8月9日より発売する。価格は129,000円。
新バージョンとなるFileMaker Server 7では、データベース内に複数テーブルを作成するリレーショナルモデルに対応し、容量はこれまでの4000倍となる最大8TBを1ファイルに格納できる。この機能により、これまでのFileMaker 6の複数データベースを1ファイルへと移行できる。
またサーバー上での検索や計算の実行も可能となり、これに伴ってストレージシステムやマルチCPU環境にも新たに対応したほか、大容量RAMを有効活用できるキャッシング機能も備えた。また同時接続クライアント数も250に拡大されている。
管理ツールは、スケジューラによるデータバックアップ機能を備え、ホスト中のデータベースに対するメンテナンスや、使用中ファイルのバックアップも可能となっている。またリモートからの管理が可能になり、管理者やアクティビティを確認できる新しいイベントログエントリを用いてこれを監査できる。このほか再起動せずにサーバーの設定を変更できる。
さらにユーザーのアクセス権ごとにデータベースを非表示にしたり、サーバー-クライアント間通信をSSL暗号化するといったセキュリティ機能が強化されている。IDやパスワードといったユーザー情報はActive Directoryや、Open DirectoryをはじめとしたLDAPディレクトリを外部認証ディレクトリとして利用できる。
動作環境は、Windows 2000 Server SP4/Server 2003、Mac OS X Server 10.2.8~10.3.2で、WindowsとMac OS Xの混在ネットワーク環境での利用も可能となっている。
なお同社ではFileMaker Server 7とクライアント環境向けのFileMaker Pro 7について、30日間試用できる評価版のダウンロード提供をあわせて開始している。
■ URL
ファイルメーカー株式会社
http://www.filemaker.co.jp/
FileMaker 7評価版ダウンロード
http://www.filemaker.co.jp/downloads/index.html#try
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( 岩崎 宰守 )
2004/08/09 18:13
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