最新ニュース
サーバーと連携して文書データのライセンス管理を行うソフトウェアの開発キット
ロジックシステム株式会社は、文書データのライセンス管理(DRM)や暗号化などの機能を提供するソフトウェア開発キット「CRYPTER」を10月から出荷する。価格は開発用ライセンスが9万5000円、本体ライセンスが200万円。
同社ではデータ持ち出しなどの情報漏えい対策として企業向けに提供するほか、システムやソフトウェアに暗号化やDRMの機能を組み込む用途向けとして、SI、ISVなどにも提供を行っていく。
CRYPTERは、共通鍵暗号や公開鍵暗号、乱数といった要素技術と鍵情報を管理する基本部、バイナリの保護やライセンス管理を行う拡張部、これら機能そのものを独自デジタル証明書(C-PKC)を用いて保護・管理する制御部からなるソフトウェア。
機能はC言語用となる基本API「CRYPTER-API」により提供され、これを利用するクラスライブラリとして、クライアント向けとなるC++言語用の「CCL(CRYPTER CLASS LIBRARY)」と、サーバー向けとしてサーブレットなどから利用可能なJavaパッケージ「CJL(CRYPTER JAVA LIBRARY)」もあわせて提供される。
サーバー用APIをJ2EEアプリケーションサーバーに導入することで、DRM用のライセンスサーバーを構築することが可能となっている。またサンプルのサーブレットもソースコードで提供される。これにより、暗号化コンテンツ閲覧におけるクライアントからの暗号鍵発行要求に対して、コンテンツIDや端末の情報をAPIで分析し、ライセンスの発行や拒否を行うことが可能になる。また認証サーバーや課金サーバーと連携したシステムの開発も可能だ。
クライアント環境向けには、PDF文書を暗号化してライセンスを管理するAcrobat用プラグイン「PdfCRYPTER」、画像やテキストにXML準拠の暗号化を行うInternet Explorer用のActiveXプラグイン「ComCRYPTER」がデモクライアントとして提供される。いずれもサーバーと連係して動作し、ファイルの閲覧履歴や操作の制御が可能となる。また今後は要望に応じて、同社やパートナーがその他のツールの開発を手がけていくとのこと。
動作環境はWindows、Linuxプラットフォームとなるが、その他のUNIXや組込機器などへの対応も可能とのこと。
■
URL
ロジックシステム株式会社
http://www.logic-system.com/
プレスリリース
http://www.crypter.jp/news/press20040809.html
CRYPTER
http://www.crypter.jp/
( 岩崎 宰守 )
2004/08/12 12:33
Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.