マイクロソフト株式会社は8月24日、2005年第1四半期に発売予定のデータベース製品「Microsoft SQL Server 2005」のデータ変換サービス(DTS)に関するプレス向け技術説明会を開催した。
DTSとは、データの抽出(Extract)、変換(Transform)、ロード(Load)の機能を提供するSQL Serverの標準ETL(抽出、変換、ロードの頭文字からとっている)ツールである。DTSそのものは、「Visual BCP」としてSQL Server 7.0から搭載されていたが、当初は“使いやすいユーティリティ”といったレベルであった。その後SQL Server 2000や2003でさらに進化し、簡単なワークフローによるデータベースメンテナンスと、インポート/エクスポートによるシンプルなデータ転送機能、カスタムタスクによるデータ変換などの機能が提供されるようになった。
DTSの制御フローとデータフローは、SQL Server 2005に含まれる開発環境「Business Intelligence(BI)Development Studio」のDTSパッケージ構成ツール「DTSデザイナ」によって、GUIベースでの開発が可能になっている。BI Development Studioは、Visual Studio 2005のシェルインターフェースによって実現する統合開発環境であり、データマイニングや分析、レポーティングサービスなどのSQL Server 2005のすべてのBIサービスプロジェクトをサポートする。もちろんBI Development Studio上では、Visual Studio 2005と同等のデバッグ機能が提供される。また、デバッグ時にデータを参照できるグリッドデータビューワなども搭載されている。