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NEC、J2EE 1.4に対応したアプリケーションサーバーの最新版
日本電気株式会社は、J2EEアプリケーションサーバーの最新版「ActiveGlobe WebOTX バージョン6」を8月26日より発売、9月30日より出荷する。価格は小規模向けのWeb Editionが12万円、J2EEのみ動作するStandard-J Editionが120万円から、開発環境が30万円から、UDDI Registry バージョン3.1が100万円となる。またC++、COBOLも動作するStandard Editionが200万円から、大規模向けのEnterprise Editionが450万円から、運用環境が50万円からで、この3製品は11月30日出荷となる。同社では、今後3年間で6万本の販売を見込んでいる。
新バージョンとなるActiveGlobe WebOTX バージョン6では、UDDIレジストリへのWebサービス登録用データにに電子署名を付加する機能を追加した。これによりインターネット上で提供されるWebサービスの信頼性が保証されることになる。さらにEJBを利用して開発したアプリケーションを、ウィザード形式によりWebサービスに対応させるよう、開発環境も強化されている。
また最新のJava標準仕様「J2EE 1.4」と、Javaを利用してネットワーク上のハードウェアやソフトウェアなどを統合管理するための仕様「JMX 1.2」に対応しており、基幹業務システムを効率的に構築・運用できる。またNECの「WebSAM」や米HPの「OpenView」との連携も可能となっている。
このほか、特定アプリケーションの障害発生時に、他のアプリケーションに影響を与えずにシステムの安定稼動を可能としたほか、システムを稼動しながらアプリケーションの変更・追加を行える機能や、障害原因となった操作や実行プログラムの行番号の特定が可能となる情報採取機能など、アプリケーション障害監視における機能強化が図られた。
Javaのメッセージングサービス「JMS」の処理も改善されており、例えばサーバーから複数クライアントへ不定期に情報を一括通知する場合など、非同期のデータ送受信を行う際の処理性能が最大5倍に向上している。またCORBAサービス処理構造についても、銀行間での入出金一括処理など、複数データベースを同時更新する場合の処理性能が最大2倍に向上している。
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URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0408/2601.html
ActiveGlobe WebOTX
http://www.sw.nec.co.jp/middle/WebOTX/
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( 岩崎 宰守 )
2004/08/26 11:58
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