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CA、「ビジネスの視点で対応できる」運用管理ソフトウェアの新版


 コンピュータ・アソシエイツ株式会社は8月30日、統合運用管理ツールの新バージョン「Unicenter Network and Systems Management 3.1日本語版」(以下、Unicenter NSM 3.1J)を、10月1日より出荷開始すると発表した。また今回は同時に、ポータル製品「Unicenter Management Portal 3.1日本語版」(以下、UMP 3.1J)を発売する。これはUnicenter製品で集めたデータを扱うためのポータルを構築するもので、同製品の日本語版が提供されるのは今回がはじめてという。1ライセンスあたりの価格は、それぞれ149,900円(税別)から、126,600円(同)から。

 Unicenter NSMは、企業システムとネットワークデバイスを継続的に監視することで、可用性・信頼性の確保を目指すソフトウェア。今回のバージョンでは、ビジネスの視点でシステム管理を行える「ビジネス・プロセス・ビュー機能」を特に強化。経理や人事といった業務単位ごとにITリソースをグルーピングして画面に表示するため、発生した障害がどの業務に影響をもたらすかを検知でき、業務への影響を最小限で食い止められるという。

 また、PCにエージェントソフトウェアをインストールせずに管理できる「リモート・モニタリング機能」、プロアクティブな運用管理を行うための「インテリジェンス機能」なども新たに搭載されたほか、従来と比べて操作性を強化。エクスプローラ風の画面表示により、対象となるリソースを階層構造で表示できるようにしたことに加え、グラフィカルな画面表示により、IT管理者以外のユーザーでも、容易にステータスの変化が把握できるようになったとのこと。

 一方のUMP3.1Jは、Webベースのポータルを構築し、Unicenterによって収集されるさまざまな情報を、一元的に管理・確認するためのもの。画面のカスタマイズとロールベースのアクセスによって、IT管理者やユーザーが、その権限レベルに応じた適切な情報を入手できるという。

 なおコンピュータ・アソシエイツでは、Unicenter NSM 3.1Jを中心とした運用管理製品の分野において、今後1年で30億円、3年後100億円の売上を目指すとしている。



URL
  コンピュータ・アソシエイツ株式会社
  http://www.caj.co.jp/

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( 石井 一志 )
2004/08/30 15:04

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