日本情報通信株式会社(以下、NI+C)は、顧客情報をマーケティング分析するデータマイニングサービス「オンデマンド・マーケティングデータ分析」(ODMA)、コンタクトセンターの通話履歴を分析するテキストマイニングサービス「オンデマンド・テキストマイニング」(ODTM)の2サービスを8月31日よりASP提供する。同社では今年度に3億円の売上を目標とする。
ODMAは、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)のデータマイニングツール「DB2 Intelligent Miner」や、米SASのBIツールなどを用い、同社のBIスペシャリストが顧客情報の分析、検証を行うサービス。ユーザー企業では、顧客情報を有効活用するための課題を明確化し、購買パターンの発掘など、的確で効果的なマーケティング戦略が実現できる。
サービスは4つのメニューからなり、まずシステムの現状を把握し、分析計画の策定、データの加工と分析、そして結果報告を1カ月で行う「プレマイニングサービス」が200万円から、分析後にマーケティング施策の検討・立案と対象リストの作成を行い、その効果検証までを3カ月で行う「トライアルマイニングサービス」が450万円から。またユーザーのニーズに基づいた分析レポートを定期的に提供する「マイニングサポートサービス」が100万円/月、ハードウェア、ソフトウェアと作業場所をユーザーに貸し出す「分析環境提供サービス」が120万円/月で提供される。
ODTMは、コンタクトセンターでの顧客との会話を録音したファイルを元に音声をテキスト化し、日本IBMの東京基礎研究所が開発したテキストマイニングソリューション「IBM TAKMI(Text Analysis and Knowledge Mining)」を用いて顧客対応を最適化するサービス。顧客の声をマーケティングに有効活用することも可能になる。
サービスでは、通話録音データ評価、通話文言の標準化、通話録音データのテキスト化、テキストマイニング分析、結果報告を行う。約100時間の通話録音データを対象としたトライアル分析が510万円から、約500時間の通話録音データを分析する中規模分析が1,150万円からで、打ち合わせの後にサービス仕様を確定する本格的な分析サービスは個別見積となる。
同社では、サービスをASP提供することで、ユーザー企業が分析に必要となるハード/ソフトウェア環境を導入する必要がないことから、コストを削減できる点がメリットとしている。
■ URL
日本情報通信株式会社
http://www.niandc.co.jp/
ニュースリリース
http://www.niandc.co.jp/newsrelease/20040831.html
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