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ベリタス、ストレージなどITリソースの集中管理を実現するソフトウェア群


 ベリタスソフトウェア株式会社は9月1日、ユーティリティコンピューティング実現の中核となるというソフトウェア群「VERITAS CommandCentral(以下、CommandCentral)」製品ファミリー(英語版)の提供開始を発表した。価格は個別見積もりとなる。


VERITAS CommandCentralファミリー

ストレージ管理画面

技術本部 本部長 足立修氏
 CommandCentralは、ストレージ管理をはじめとしたツール群を1つのコンソールから共通のフレームワークで利用でき、ITインフラの集中管理と運用の自動化・簡素化を実現するソフトウェア群。米国などではさまざまな製品がCommandCentralファミリーとしてリリースされているが、国内では今回が初めての提供となり、まず「VERITAS ComandCentral Availability 4.0」「VERITAS ComandCentral Service 4.0」「VERITAS ComandCentral Storage 4.0」の3製品(いずれも英語版)の提供が開始される。

 ComandCentral Availability 4.0は、「VERITAS Cluster Server(以下、VCS)」のサービスレベルなど動作状況の表示や構成変更などの集中管理を行い、運用効率の向上とアプリケーションの可用性向上を実現する。監視対象となるVCSは、AIX用3.5/4.0、HP-UX用3.5、Linux用2.1/2.2/4.0、Solaris用1.3/2.0/3.5/4.0、Windows用4.0。なお、ComandCentral Availability 4.0は「VERITAS Global Cluster Manager」の後継製品にあたる。

 ComandCentral Service 4.0は、ストレージ資産の管理やバックアップ、サービスレベル、コスト割当などの集中管理、ワークフローの自動化を行う。バックアップは同社の「Net Backup」「Backup Exec」と統合することができるほか「Legato Networker」や「IBM Tiboli System Manager」のバックアップジョブの監視にも対応する。また、ストレージを利用する事業所や部署単位でサービスレベルを設定したり、各セクションでの利用分のコストを算出しレポートすることができる。

 ComandCentral Storage 4.0は、ヘテロジニアス環境に対応するネットワークストレージ管理ソフトで「VERITAS SANPoint Control」に機能強化した後継製品。ストレージのプロビジョニング、パフォーマンスや容量の割当などポリシーベースの管理、包括的なレポーティングなどを行う。また、ストレージ管理の業界標準規格であるSNIA SMI-S(Storage Management Interface Specification)もサポートする。

 同社は今後、ComandCentralの構成製品としてサーバープロビジョニングを行う「OpForce」やパフォーマンス管理の「i3」の準備も進めており、ITリソース全体の集中監視・管理と使用量に応じた課金を可能とするユーティリティコンピューティングの実現を目指す。同社技術本部 本部長の足立修氏は「ヘテロジニアスなITインフラの共通化、安定したサービスレベルの提供、運用管理の自動化により、IT部門を“コストセンター”から“バリューセンター”に変えることができる」とComandCentral導入のメリットを強調した。



URL
  ベリタスソフトウェア株式会社
  http://www.veritas.com/ja/JP/
  プレスリリース
  http://www.veritas.com/ja/JP/resources/press/PressReleaseDetail.jhtml?newsCI=62771_2004_09_01_pr

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( 朝夷 剛士 )
2004/09/01 16:28

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