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マイクロソフトなど、プラットフォーム間の相互運用性を実現するEAIソリューションを開発


 マイクロソフト株式会社、株式会社テクノフェイス、北海道大学大学院情報科学研究科のOpenSOAPプロジェクトは9月2日、プラットフォーム非依存のEAIソリューション「xBPI(クロスプラットフォームBPI)」の共同開発を発表した。製品はテクノフェイスを通じて9月より提供の予定。

 OpenSOAPプロジェクトは、プラットフォームに依存せず、既存ソフトウェア資産をWebサービス化することを目指したオープンソースプロジェクト。CORBAやDCOMとの接続アダプタが用いられており、トランザクション処理機能のほか、PKIによる暗号化・署名といったセキュリティ機能も実装されている。

 xBPIは、このOpenSOAPプロジェクトの成果を活用し、システム開発費の30%を占めるアプリケーション連携部分の設計・開発・テストにおけるコストを低減する目的で開発されたEAIソリューション。クロスプラットフォームで稼動するアプリケーション間連携アダプタと、業務ロジックの設計・開発工数を削減するBPM機能により、高い相互運用性が確保されている。また約6カ月を要する業務アプリケーション開発期間を最短で2カ月にまで短縮するという。

 またxBPIソリューションでは、個別サービスを統合することでSOAの概念を具現化したWebサービスインターフェイスにより、より業務側に特化した開発を可能としており、既存業務のほか、新規ビジネスに対応するシステム・サービスの展開も短縮されるという。

 今回の共同開発にあたり、マイクロソフトではBPM(Business Process Management)のノウハウを活用した技術コンサルティング、Microsoft BizTalk Server 2004をはじめとする製品技術を提供している。OpenSOAPプロジェクトでは、プラットフォームに依存せずシステムの結合連携を可能にする“オープンソースWebサービスミドルウェア”OpenSOAPに関する技術情報を提供している。またテクノフェイスでは、OpenSOAPをベースとしたWebサービス技術のノウハウ提供と、オープンソースプラットフォームからのソリューション開発を担当している。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  株式会社テクノフェイス
  http://www.technoface.co.jp/
  OpenSOAPプロジェクト
  http://www.opensoap.jp/
  プレスリリース(マイクロソフト)
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2019
  プレスリリース(テクノフェイス)
  http://www.technoface.co.jp/ann/04.html


( 岩崎 宰守 )
2004/09/02 17:42

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