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マイクロソフトのLCS 2003、多地点間のビデオ会議に対応


 マイクロソフト株式会社は9月6日、リアルタイムコミュニケーションソフトウェア「Microsoft Office Live Communications Server 2003」(以下、LCS 2003)が、サードパーティのソリューションによって、複数拠点間のビデオ会議に対応したと発表した。これは、同社と日本ヒューレットパッカード株式会社(以下、日本HP)、マクニカネットワークス株式会社との協業によって実現したもの。

 LCS 2003は、IM(インスタントメッセージ)や音声通話、ビデオ会議などの機能を提供する、企業向けのコミュニケーション製品。これまで同製品を利用したコミュニケーションは、IMを除き複数拠点間の通信には対応していなかったという。しかし今回、イスラエルのRadvisionが開発した「IM-First」を提供することにより、日本ではじめて、複数拠点間でのLCS 2003を用いたビデオ会議に対応した。

 IM-Firstは、Radvision製の多地点接続装置(MCU)と、LCS 2003の橋渡しをするモジュール。同製品を利用すると、LCS 2003のクライアントであるWindows Messengerをそのまま用いて、多地点のビデオ会議に参加できる。また使用可能な機能はビデオ会議だけでなく、LCS 2003が持つほかの機能も複数ユーザーで利用可能になるため、PowerPointを共有しながらプレゼンテーションを行ったり、ホワイトボードの記載を共有したり、といったこともできる。さらに、同製品はSIP/H.323の両プロトコルに対応しており、既存のVoIPインフラとの接続も可能とのこと。

 なお今回の協業では、システム構築と営業活動を日本HPが、技術サポートをマクニカネットワークスが、マーケティングをマイクロソフトがそれぞれ担当し、日本市場において展開を図るとしている。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  マクニカネットワークス株式会社
  http://www.macnica.net/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2023

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( 石井 一志 )
2004/09/06 13:14

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