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社員一人ひとりが自分のブログを開設できる
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更新記事はブログポータルから一覧できる
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株式会社ドリコムは、企業向けのコーポレートブログ「ドリコムオフィス Ver1.0」を9月7日より発売する。同社ではこれまでブログサービスの開発・運営を手がけており、ドリコムオフィスは、その経験を生かした製品となる。
ドリコムオフィスは、社員それぞれが自身のブログを開設することで、社内への情報発信の活性化を図るツール。ブログはIDとパスワードにより社内からのみアクセス可能となる。スケジューラ、稟議申請、会議室予約などのグループウェア機能は搭載せず、ブログによる情報発信と収集などのナレッジマネジメントとしての活用を主眼としたソフトウェアとなる。
記事掲載時は内容に応じて、ユーザーがカスタマイズできるカテゴリーへに分類され、これに社内向けのブログポータルからアクセスできる。また関係社員の一覧表示やブログ間での相互リンク、それぞれに紹介文を掲載するなどのソーシャルネットワーキングの機能により、社員間でのコミュニケーションの促進や「Know Who」的な活用も可能となる。このほか掲載内容へのトラックバックや更新通知、携帯からのメールによる更新にも対応している。特定キーワードを用いた記事検索機能も備えている。
企業の情報共有ツールは社員に活用されない点が課題となっており、更新が容易なブログを用いることで利用を促進できるメリットがある。このほか記事ランキング、閲覧ユーザーの足跡表示機能も備えており、「例えばアクセス数の増加や上司に見られていることが、更新のモチベーションになる」(株式会社ドリコム 安藤正樹氏)。
また共有する情報としては、「メーリングリストと違い、必ずしも全員が知る必要のないアイディアを掲載することで、営業ならば日報に現れない相手先の情報まで共有できる」という。さらにメール流通量を減らすことで、ネットワークインフラのコストも削減できる利点もあるという。
今後は社外からの一部記事閲覧機能や、ユーザー情報を格納するLDAPなどのディレクトリサービスとの連携、ユーザー/グループ単位のアクセス制限、同一キーワードを掲載する類似記事へのリンク一覧自動生成などの機能について、導入ユーザーから要望をヒアリングをし、順次追加していく予定。
なお同社では、9月16日まで10社限定で導入企業を募集している。製品の提供は原則的にASP形式となるが、社内サーバーへの導入にも応じるとのこと。この場合の動作環境はOSがLinux、ほかにアプリケーションサーバーとしてTomcat 5、WebサーバーにApache 2.0.48、データベースにPostgreSQLが必要となり、ASPとともに価格は個別見積となる。
■ URL
株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/
ドリコムオフィス Ver1.0
http://www.drecom.co.jp/service-groupware.html
( 岩崎 宰守 )
2004/09/07 13:36
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