ベリタスソフトウェア株式会社は9月7日、Windows対応ストレージ管理ソフトウェアの最新版「VERITAS Storage Foundation 4.1 for Windows(以下、Storage Foundation 4.1)」を発表。併せてクラスタサーバー機能を統合し高信頼システムを構築する「同 HA(High Availability版)」と、レプリケーションやサイト間フェイルオーバー機能などを統合し災害時などにおいて迅速な復旧を可能とする「同 DR(Disaster Recovery版)」を発表した。
Storage Foundation 4.1は、ネットワーク上にあるストレージの容量やパフォーマンス、バックアップ&リカバリなど統合的な管理と最適化を行うソフトウェア。WindowsのほかSolarisやAIX、HP-UX、Linuxなどマルチプラットフォームのストレージボリュームにも対応し、物理的なストレージを仮想化して論理ボリュームとして管理することで「容易で柔軟な管理を実現する」(プロダクトマーケティング部 マネージャー 中野逸子氏)という。また、ミラーやRAID 5などによるディスクの冗長化や、運用データのある一時点のコピーであるスナップショットを利用することで、障害などによる不測の事態やメンテナンスによる計画的なダウンタイムを削減することができる。
Storage Foundation 4.1 HAは、「VERITAS Cluster Server」を統合しクラスタシステムの構築によってサーバーを冗長化することで障害やメンテナンスによるダウンタイムを削減する。サーバーは最大で32ノードまでサポートし、アプリケーションレベルでマニュアルおよびポリシーベースの自動的な処理の引き継ぎが可能。Storage Foundation 4.1と併せてサーバー、ストレージを冗長化しシステムの可用性を向上することができる。また、エージェントを利用した導入やマルチベンダーの幅広いハードウェア・ストレージ・アプリケーションのサポート、WebおよびJavaベースの統合された管理コンソールなどにより、構築・導入・運用管理コストを削減することができるという。
Storage Foundation 4.1 DRは、大規模災害などの事態に対して迅速な復旧を要するシステムに対応する統合パッケージで、遠隔地にあるサイトに処理を短時間で引き継ぐことを可能とする。Storage Foundation 4.1 HAに加えて、IPネットワークを通じて遠隔サイトにデータのレプリケーションを行う「VERITAS Volume Replicator オプション」、および「Global Cluster オプション」で構成される。運用サイトと遠隔サイトの間をIPネットワークで結ぶことや、ハードウェアを特定しないことから「ハードウェアベンダーが提供するディザスタリカバリソリューションに比べて低コストで構築できる」と中野氏は優位性を強調する。
価格は最少構成でStorage Foundation 4.1が13万2300円から、Storage Foundation 4.1 HAが76万1250円から、Storage Foundation 4.1 DRが148万3650円から。出荷開始は9月末日を予定している。