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日本IBM、64ビットLinuxにフル対応した「DB2」の最新版


ソフトウェア事業DB2インフォメーションマネジメント事業部 事業部長の中川いち朗氏
 日本アイ・ビー・エム株式会社は9月10日、データベース管理ソフトウェアの最新版「DB2 UDB V.8.2」を9月17日より出荷すると発表した。

 2年ぶりのバージョンアップとなったDB2 UDB V.8.2は、拡張性・高可用性・運用管理の最適化などを強化したデータベース管理ソフトウェア。「IBMではDB2をデータのインテグレーションブランドとして位置づけている。昨年は企業コンテンツ管理やBI、インフォメーション統合などでDB2の製品群を発表したが、今回コアとなるデータベースサーバーの最新版を発表できることになった。これにより、DB2のポートフォリオが完成する」と同社ソフトウェア事業DB2インフォメーションマネジメント事業部 事業部長の中川いち朗氏は今回の製品の位置付けを改めて紹介した。

 DB2 UDB V.8.2の特長のひとつに、Linuxの最新機能をサポートしている点が挙げられる。「Linuxカーネル2.6に対応したことで、パフォーマンスが大幅に向上した。また、これまでIAサーバーでのみ対応していた64ビットLinuxを、RISCサーバーおよびメインフレームでもサポートした点が大きな変化」と、IAサーバーからメインフレームまでLinuxに対応することで、低コストで大規模・高速システム基盤を実現できるとした。

 また、高可用性・高信頼性の向上も大きな特長だ。新機能として「HADR(High Availability Disaster Recovery)」という部分的な障害から全面的な障害のいずれにも対応できるデータ複製機能を用意。「HADRにより、フェイルオーバーの時間の高速化や、ディザスタリカバリでの利用を想定したリモート切替の高速化などを実現している。また、自動クライアント転送機能など設定・運用を容易にするなど管理者の負荷の軽減にも対応している」と、中川氏は24時間連続稼動を実現するための機能が充実した点を強調する。

 そのほか、オートノミック機能の向上による管理者の手間の軽減、それによる運用管理コストの低減も図られている。「今回新たに追加した設計アドバイザーを使うことで、DB2を使ったことがない管理者でもチューニング作業ができる」と、管理運用面でも機能向上していると述べた。

 また、今回.NET対応プログラムが使用する共通動作環境「CLR(Common Language Runtime)」に対応。従来のJava開発環境だけでなく、.NET開発環境にも対応するなど、開発生産性の向上が図られている。「DB2スキル・パワーアップ・キャンペーンを年内実施するなど、DB2の開発者育成には力を入れている」と話す。

 価格は、DB2 UDB Personal Edition V8.2 Installが66,000円(税別)、DB2 UDB Express Edition Named User Option V8.2が107,100円(税別)から、DB2 UDB Express CPU Option V8.2が697,000円(税別)、DB2 UDB Workgroup Server Edition V8.2が138,100円(税別)から、DB2 UDB Workgroup Server Unlimited Edition V8.2が1,069,000円(税別)、DB2 UDB Enterprise Server Edition V8.2が3,777,000円(税別)。それぞれ同社のソフトウェアのボリュームディスカウントのPAX料金を適用した場合のライセンス料金となっている。「大規模ユーザーだけでなく、中堅・小規模ユーザーでも利用していただける製品と考えている。販売戦略でも、各ゾーンに最適な展開を行っていく」と、幅広い層での利用を目指すとしている。



URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.com/jp/
  プレスリリース
  http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2004/09101

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( 福浦 一広 )
2004/09/10 14:26

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