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富士通、運行データを自動記録する輸配送業向け運行支援システム


MBCD/basic
 富士通株式会社は、輸配送業向けの「運行管理システム」を刷新し、新たに「運行支援システム」として10月下旬より順次販売開始すると発表した。

 運行支援システムは、輸配送業に法律で義務付けられている運転日報の自動作成を始めとする業務の効率化や物流サービスの高度化への対応を可能とするもの。小規模システムから大規模システムまで、事業規模やニーズに合わせた最適なシステムの導入が可能なのが特長となっている。

 運行支援システムは、ハードウェア、ソフトウェア、運用・サービスによって構成されている。ハードウェアは2種類の車載ステーション(速度・距離・時間・経路などの運行データを記録し、メモリカードに保存する普及型機種「MBCD/basic」と、普及型機種に荷室内の温度管理センターなど各種センターや通信機器との接続可能な拡張型機種「MBCD/communications」)が用意されている。価格は、「MBCD/basic」が9万8000円(税別)、「MBCD/communications(通信モジュール非内蔵タイプ)」が16万5000円(税別)から。

 ソフトウェアは、小規模システム向けの普及型パッケージ「TRIAS/TR-Light」と、カスタマイズ可能な汎用版パッケージ「TRIAS/TR-Pro」の2種類のパッケージが用意されている。価格は、「TRIAS/TR-Light」が10万円(税別)、「TRIAS/TR-Pro」が30万円(税別)。

 運用・サービスは、事務所のシステムや車載ステーションの操作に関わるQ&A、障害時の一次切り分けとソフトウェアのリモートメンテナンスを実施する「車載・運行支援サポートデスク」、全社的に各事業所の運行管理項目を統一し、全体最適化を図りたいと考える大規模ユーザー向けの集中型ASPサービス「運行支援ASP」が用意されている。価格は、「TRIAS/TR-Light」向け「車載・運行支援サポートデスク」が1システムあたり月額2万5000円(税別)、「TRIAS/TR-Pro」向け「車載・運行支援サポートデスク」が1システムあたり月額3万7000円(税別)、「運行支援ASP」が1車両あたり月額3500円。

 同社では、2006年度末までに、1000社・8万台への販売を目標としている。



URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2004/09/8-2.html


( 福浦 一広 )
2004/09/10 18:33

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