イキソスソフトウェア株式会社は、メールアーカイブソリューションのIBM Lotus Notes対応版「IXOS-eCONserver for Lotus Notes」を10月6日より発売する。価格は1000ユーザーで750万円から。同社では2005年6月までの売上目標を5億円とする。
これまでイキソスでは、SAP R/3、Windowsサーバー向けのファイルシステム、そしてMicrosoft Exchangeのそれぞれを対象としたデータアーカイブ「IXOS-eCONserver」3製品を提供していた。今回顧客の要望もあり、企業シェアの高いメール/グループウェア製品であるIBM Lotus Notesに対応した製品を発売する。
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Dominoのジャーナルサーバーを用い、データをアーカイブストレージに格納する
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イキソスソフトウェア株式会社 サービス本部長 長岡純氏
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IXOS-eCONserver for Lotus Notesは、Lotus Notes 6.0より追加された機能である、すべての送受信メールを別サーバーにコピーして保存する「ジャーナル」を用いてデータをコピーし、メディア600枚を格納できるDVD-Rチェンジャーやアーカイブ専用ストレージにメールデータを保存するソリューション。ライトワンス媒体を用いることで長期保存を可能にするとともに、データ改ざんに対する真性の保証も確保できる。
イキソスソフトウェア株式会社 サービス本部長 長岡純氏によれば、メールのデータサイズは本文3に対し添付ファイルが7にもなり、5000人規模の企業では年間1.7TBに達するという。またウイルス/スパムメールの増大によりメールサーバーの負荷も高まっている。
IXOS-eCONserver for Lotus Notesでは、アーカイブ対象となるデータを期間とサイズ、本文内容に基づいて設定できるため、例えば添付ファイルをDomino Serverのデータから切り離して保存することで、サーバー負荷の軽減にもなるほか、バックアップタイムも短縮できるため運用コストの低減にもつながる。ストレージ側にデータを受け渡すeCONserverは冗長構成にも対応しており、遠隔地のリモートスタンバイへもデータを受け渡せるため、ディザスタリカバリにも活用できる。
Domino Server側にはアーカイブされたデータへのショートカットを残すため、メールクライアントからそのままシームレスに閲覧できる。データキャッシュ機能も備えることで、アクセス速度の問題も解消しているという。データのアーカイブ化は自動処理のほか、ユーザーが自分でアーカイブ化するメールを選択することも可能だ。
動作環境はLotus Domino Server R5/R6/R6.5、アーカイブ用のストレージとしては、光学メディア600枚を搭載できるDVD-R/CD-Rのディスクチェンジャーのほか、日立SANRISE、EMC Centeraなどのアーカイブ専用ストレージ製品に対応する。
なお今後同社では、監査に用いるためのメール一覧からのレポート機能などの開発を行っていく予定。
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添付ファイルなどをDominoサーバーから切り離すことで、負荷も軽減できる
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メールクライアントからはシームレスにアーカイブデータを扱える
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■ URL
イキソスソフトウェア株式会社
http://www.ixos.co.jp/
ニュースリリース
http://www.ixos.co.jp/news/news_041006a.html
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