コンピュータ・アソシエイツ株式会社(以下、CA)はITILのベストプラクティスを実現するサービスデリバリ、サービスサポート、チャージング、IT資産財務管理の4つのITサービスマネジメントソリューションと、これらを構成する5製品を10月7日より発売、10月22日より出荷する。価格は375万円から。
4つのソリューションでは、異機種混在環境のITインフラ運用管理を効率化する従来の製品とは違い、ITによるビジネスへの貢献度と、財務的なパフォーマンスを適正化できるIT運用管理ソリューション。IT運用管理のベストプラクティスとなるITILに準拠している。
各製品はモジュール化されており、それぞれを組み合わせたソリューションとして提供されるため、ニーズの変化に応じて機能を追加できるなどの拡張性と柔軟性を備えている。CAでは、サービスマネジメントの市場規模が3年後には500億円以上に拡大すると予測しており、今回発売のサービスマネジメントソリューションは初年度30億円の売上を目指すとしている。
サービスデリバリソリューションは、事業目標と整合性のとれたITサービスを定義する「Unicenter Service Catalog 2.2日本語版」、サービス提供において業務プロセスを自動管理する「Unicenter Service Fulfillment 2.2日本語版」、SLAの定義から順守までを管理する「Unicenter Service Assure 2.2日本語版」、事業部や場所、機能ごとのIT使用状況を計測する「Unicenter Service Meter 2.2日本語版」で構成される。これら機能によりIT資産を最適化することで、コスト削減を実現できるという。
サービスサポートソリューションは、サービスデスクの自動化とナレッジの共有化が可能な「Unicenter ServicePlus Service Desk」で構成される製品。米CAではこのソリューションを用い、問い合わせ即答率を20%改善したほか、スタッフのサービスレベルも向上したことで、問い合わせ件数が42%減少したという。データの入力作業の自動化もサポートしている。
チャージングソリューションは、Unicenter Service Catalog、Unicenter Service Meterのほか、ITの実使用量に基づいた課金を行える「Unicenter Service Accounting」で構成される。事業目標と整合性のとれたITサービスを提供できる。またITサービスコストの算出と、IT資産使用状況を把握できるため、IT利用者に対する課金が可能となる。
IT資産財務管理ソリューションは、Unicenter Asset Managementと、OS、ソフトウェア、ファイルの配布・管理をサポートする「Unicenter Software Delivery」で構成され、ITへの投資対効果を最大化できるという。2005年度初めには、リース、ライセンスといったIT資産の所有権に関わる情報を管理する製品がソリューションに追加される予定。
いずれの製品も、対応OSはWindows 2000/Server 2003。
■ URL
コンピュータ・アソシエイツ株式会社
http://www.caj.co.jp/
プレスリリース
http://www.caj.co.jp/press/2004/10/sm.htm
■ 関連記事
・ CA伊藤氏「ITILで成功するには3つのPのバランスが鍵」(2004/03/15)
( 岩崎 宰守 )
2004/10/07 18:38
|