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ボーランド、障害を短時間で解決するパフォーマンスチューニングツール |
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ボーランド株式会社（以下、ボーランド）は10月14日、J2EEシステムのパフォーマンスチューニングツール「Borland Optimizeit ServerTrace 3（以下、Optimizeit ServerTrace 3）」日本語版を、2004年11月19日より出荷すると発表した。 Optimizeit ServerTrace 3は、障害の発生したJ2EEアプリケーションの問題箇所や、パフォーマンス上のボトルネックを、サービスレベルからコードレベルまで迅速に追跡、特定、診断するパフォーマンスチューニングツール。稼動前のパフォーマンステストを実行する「ServerTrace Test Edition」と、本稼動後のパフォーマンス障害時にシステムの情報を収集する「ServerTrace Production Edition」の2種類からなる。
稼動前のパフォーマンステストを行う際には、Mercury LoadRunner、Empirix e-load、Segue SilkPerformerなどの主要なテストツールとの連携もサポートされているため、Optimizeit ServerTrace 3のパフォーマンスチューニング以外にも、さまざまなテストを総合的に実行可能だ。 またシステムの本稼動後にも、予期しないパフォーマンスの障害は起こりえる。こうした際に根本原因を特定せず、ハードウェアの追加で対処する企業が多いが、多くの企業はコスト削減という大きな課題に直面している現在では、この方法には限界がある。 Optimizeit ServerTrace 3 Production Editionでは、Borland Deployment Op-Center、HP OpenView、IBM Tivoliといったシステム管理ツールと、JMXやSNMPといった標準プロトコルを介して連携し、システムの本稼動後にもオンデマンドで24時間365日の監視を行うことができる。Optimizeit ServerTrace 3のエージェントソフトウェアは、通常はハイバネートモードで動作するためCPU負荷は1％以下。事前に設定したしきい値を超えてパフォーマンスが低下すると、アラートによってエージェントが起動、システム情報を収集する。パフォーマンス障害の発生状況がス、時系列に沿って再生できるナップショットとして残るため、技術者は原因究明のために状況を再現する時間をかけずに、問題を早期に解決できるようになる。 Production Edition、Test Editionともに、システムのスナップショットをStarTeamのデータベースに蓄積する。このスナップショットはXML形式のファイルで、ServerTraceのビューワーを用いて参照できる。ちなみに、ServerTraceのビューワーは追加ライセンスを必要としないため、導入クライアントの台数は問わない。 米MEGA Groupの調査によれば、開発プロジェクトの90％は納期を守れず、50％は予算をオーバーしている。また50％は機能を満たせず、30％はプロジェクトの終了前にキャンセルされてしまうという。Borlandでは、このようなプロジェクトの失敗をALM（アプリケーションライフサイクルマネジメント）により減らすことを提唱している。 パフォーマンスチューニングは、ライフサイクルの中の開発、テスト、運用のフェーズで重要となる。クレーテル氏は「景気が回復した後も、コストの削減は重要な課題として残る。パフォーマンスが低下したからハードウェアを追加するというのは、もはや過去の古いやり方だ」と語り、パフォーマンス障害の根本的な原因を究明することの重要性を訴えた。 ■ ＵＲＬ ボーランド株式会社 http://www.borland.co.jp/ ニュースリリース http://www.borland.co.jp/news/20041014_servertrace3.html Optimizeit ServerTrace 3 http://www.borland.co.jp/opt_servertrace/ost30/
（ 北原 静香 ）
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