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サン、JavaベースのRFIDシステム構築ソフトウェア


Sun Java System RFID Softwareの概要図
 サン・マイクロシステムズ株式会社は11月4日、無線ICタグ(RFID)システム構築のためのサーバー用ソフトウェア「Sun Java System RFID Software(以下、RFID Software)」を発売した。出荷開始は11月中旬の予定。
 
 RFID Softwareは、商品コードの標準規格「EPC(Electronic Product Code)」に準拠し、既存のアプリケーションと連携したRFIDシステムを構築するためのソフトウェア。RFIDから収集した個体情報を集約、整理し、ネットワークへ送る「Sun Java System RFID Event Manager」と、これらの情報をそれぞれ適切な業務システムに振り分けする「Sun Java System RFID Information Server」の2つのコンポーネントから構成されている。タグリーダーから収集されたデータを選別するとともに、適切な処理と分析を行って効率的に管理し、データと倉庫管理システム(WMS)、SCM、CRMデータベースなどの業務システムに統合することが可能。

 また、小規模から大規模システムまで幅広く適応可能なため、RFIDシステムを適用する生産ライン数や商品のトランザクション量などにあわせてシステムの拡張をすることができるという。

 同社では、RFID Softwareの導入により、社内や取引先を結ぶサプライチェーン全体を通して、RFID技術とEPCネットワーク技術を組み合わせて作られたネットワークを活用するための基盤を利用できるようになり、商品等の所在の明確化、データの安全性と正確性を確保できるとしている。
 
 対応プラットフォームはSolaris、Linux(対応予定)で、「Sun Java System Appliation Server」上で稼動する。価格は50台のタグリーダー利用、サポート料込みで1ライセンスあたり年額552万円(税別)。なお、同社のWebサイトで90日間の評価版が無料ダウンロードできる。



URL
  サン・マイクロシステムズ株式会社
  http://jp.sun.com/
  プレスリリース
  http://jp.sun.com/company/Press/release/2004/1104.html
  評価版ダウンロード(英語)
  http://wwws.sun.com/software/download/products/40f41d82.html

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( 朝夷 剛士 )
2004/11/04 15:54

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