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富士通、グリッド環境での運用負荷を最大70％軽減するミドルウェア |
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富士通株式会社は、グリッド環境での管理機能を強化した統合運用管理ソフトウェアの最新版「Systemwalker v12」と、ミドルウェア製品の最新版「Interstage v7」を11月より発売する。同社では今後2年間にSystemwalker全体で約190万本、Interstageは16万サーバーの販売を見込んでいる。 価格は、グリッド環境でのリソースを管理する「Systemwalker Resource Coordinator」が144万円で、アプリケーションサーバーの「Interstage Application Server」は12万円で、いずれも12月より提供される。
伊東氏は電力を例に挙げ「その供給の背後では、1/1000秒単位での経路切り替えによりきめ細かく配電制御が行われているが、こうした複雑さは隠ぺいされており、シンプルに利用できる」とし、ITにおいても「企業IT予算の6～7割を占めるとされる運用コストを削減し、他社のハードウェアやミドルウェア製品を含め、トータルに活用できる緻密な神経系を、やさしい仕掛けで提供する」とした。
富士通のIT基盤である“TRIOLE”は「業務とプラットフォームのライフサイクルを分けて考え、日々新しくなるIT基盤と、長期間継続する業務とのギャップをミドルウェアで埋める」という考えに基づいている。SystemwalkerとInterstageというミドルウェア製品により、これを実現するとした。 2003年に発表されたResource Coordinatorでは、システム全体の仮想化機能にフォーカスされていた。棚倉氏は「ユーザー企業では、ITリソースよりも業務に着眼している」とし、「今回の製品を第2ステップと位置付け、運用管理の充実化を図った」と述べた。 Resource Coordinatorでは、エンドユーザーレスポンスなどのサービス品質を可視化し、システムの障害などによりしきい値を上回ったサービスへ、サーバーやストレージなどのリソースを新たに追加できる。通常は追加の際にOSやミドルウェアといった稼働環境の設定が必要になるが、こうした割り当てに伴う作業を自動化することで、「最大で70％負荷を軽減するとともに、人手によるミスも削減できる」という。サービスの負荷を監視し、その高まりに応じて、リソースを自動的に割り当てる機能については「第3フェーズでの実装になる」とした。 ハードウェアリソースの仮想化はマルチベンダーに対応しており、その構成情報を自動的に認識できる。このためサーバーやストレージの追加、また障害時対応を迅速化できる。そして仮想化されたリソースに対して、各種の業務を実行するサービスを論理的に割り当てることになる。これにより例えば販売キャンペーンなどの一時的なサービスの追加も容易に行える。そしてエンドユーザーのレスポンス時間のほか、コンポーネントごとのWebトランザクション監視も可能だ。
Interstage Application Server v7では、サーバー増設時に継続して業務アプリケーションを実行できるマルチサーバー管理機能が追加されている。 このほか富士通では、情報漏えいを防止する「Desktop Keeper」、「Desktop Encryption」、セキュリティを統合管理する「Security Integrated Manager」のSystemwalkerシリーズの新製品と、基幹システム構築用フレームワーク「Business Application Server」などのInterstageの新製品もあわせて発表している。 ■ ＵＲＬ 富士通株式会社 http://jp.fujitsu.com/ プレスリリース http://pr.fujitsu.com/jp/news/2004/11/4.html ■ 関連記事 ・ 富士通、グリッド技術によるシステム統合運用管理ソフトウェアの最新版を発売（2003/12/01）
（ 岩崎 宰守 ）
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