日本ネットワーク・アプライアンス株式会社(以下、ネットアップ)は11月9日、バックアップと法規制遵守の機能を統合した非構造化データ管理ソフトウェア「NetApp LockVault」を発表した。
LockVaultは、バックアップやディザスタリカバリ、データ維持といった機能により、企業データの半分以上を占めるとされる非構造化データを記録保存規制に対応させるソリューション。法規制準拠ルールをもとに、各種データから規制対象となるものを見つけ出し、前回バックアップ後の差分データのみを保存できる。このため手作業やポリシーの設定を必要とせず、ストレージ容量も従来のテープバックアップと比べ1/20以下に節約できる。
またディスクベースのストレージを活用するため、バックアップイメージの検証や、検索、インデックス化、リカバリを迅速に行えるほか、特定期限までバックアップイメージを変更不能にすることも可能だ。このほかNetApp Compliance Journalにより操作履歴を追跡する機能を提供し、監査にも対応する。
なおファイルはオリジナルの形式のまま保存し、NFSやCIFSといった標準的なファイルアクセスプロトコルを使用する。これによりネットアップでは複雑さやパフォーマンス面の問題を排除し、さらにベンダー依存やデータの陳腐化といった問題も回避できるとしている。
なお2005年春にも施行が予定されるe-文書法では、これまで紙による保存が義務づけられていた財務や税務関連の書類・帳票の電子保存が認められるため、ネットアップでは、国内でもコンプライアンスへのニーズが今後高まるとしている。
■ URL
日本ネットワーク・アプライアンス株式会社
http://www-jp.netapp.com/
プレスリリース
http://www-jp.netapp.com/news/press/2004/news_rel_20041109.html
( 岩崎 宰守 )
2004/11/09 20:24
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