日本電気株式会社(NEC)は11月26日、モバイルFeliCa対応携帯電話と店舗のPOS端末やキオスク端末などを連携し、会員証やクーポンサービスなどを実現する小売業・サービス業向け「モバイルFeliCa対応アプリケーションサービス」の販売を開始した。提供開始は2005年3月の予定。
このサービスは、店舗に来店する顧客のモバイルFeliCa対応携帯電話をPOS端末などにかざすだけで会員証やクーポン・スタンプカードなどとして利用可能とするシステムを提供するもの。NECのモバイル電子チケット・会員証サービス基盤ソフトウェア「LightHolder(ライトホルダー)」を利用している。事業者は携帯電話用のアプリケーション開発や携帯電話の新機種に対応するためのシステム更新・評価を行う必要がないという。
携帯電話をかざした際、サービス内容やポイントなどさまざまなデータを記録・更新することができるため、事業者はクーポンやポイントなどの付加価値サービスを提供することができる。具体的には顧客の携帯電話に電子メールでクーポンを送信し、いつ・どの店舗で利用されたかなどの履歴を管理することが可能。また、店頭で会員認証やレシート発行などを行う際に、おすすめの情報をPOS端末から送信するなど、きめ細かなマーケティング活動を実現することができるという。
さらに、複数の店舗があるショッピングセンターや異業種連携による共通のクーポン・ポイントサービスを実現することができるとのこと。
一方顧客は、LightHolderを基盤とした複数事業者のサービスを利用できるほか、携帯電話の機種を変更する際も、すでに登録してある複数の会員証やクーポンなどを、まとめて移行することができる。
同社では、フェリカネットワークス株式会社のパートナーシッププログラムに参加し、今後モバイルFeliCaに関わる導入コンサルからシステム構築、運用、保守までの総合的なソリューション提供していくという。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0411/2602.html
フェリカネットワークス株式会社
http://www.felicanetworks.co.jp/
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( 朝夷 剛士 )
2004/11/26 13:00
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