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NEC、ネットワーク接続されたPCを高速起動できる技術を開発

サーバーからPCの起動直後のメモリ状態をダウンロードしながら起動することで実現

 日本電気株式会社は、ネットワークに接続されたPCを高速に起動できる技術を開発したと発表した。

 今回発表された技術は、ネットワークに接続されたLinux搭載PCを一元管理し、電源を入れてから起動するまでの時間を通常のネットワークブート方式に比べて約3分の1に短縮できる端末高速起動技術。これは、PCを起動した直後のLinuxおよびアプリケーションなどのメモリ状態をサーバーが一元管理することで、PCの利用時にそのメモリ状態をダウンロードしながら起動させて高速起動を実現するというもの。

 サーバーで管理しているメモリ状態をすべてPCにダウンロードした後に起動するのではなく、必要最小限のメモリ状態を部分的にダウンロードしながら起動できるのが特長。また、アプリケーションの起動をPC側で行うことで、サーバーへの負荷を軽減しているのも特長。これにより、1台のサーバーに接続できる端末の台数を220台程度まで拡大できるとしている。

 同社では同技術の早期実用化を目指して、研究・開発を強化するとしている。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0412/0104.html


( 福浦 一広 )
2004/12/03 13:10

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