VA Linux Systems Japan株式会社(以下、VAリナックス)は12月7日、オープンソースソフトウェアをベースにしたメッセージングソリューション「VA FlexMessaging Solution」を発表した。提供開始は2005年1月より。
VA FlexMessaging Solutionは、MTA、POP、IMAP、SPAM対策等の機能をカバーする複数のオープンソースソフトウェアをベースとしたソリューション。メールシステムの各機能(MTA/IMAP/POP/LDAP/NFSなど)ごとにコンポーネントを分散しているため、ユーザー数やトラフィックの増加に対して、該当するサーバーやディスクを単純に追加するだけでシステム全体のパフォーマンスを向上させられるのが特長。また、サーバーを完全冗長化構成として設計したり、キャリアおよびエンタープライズグレード確保のためのさまざまな機能改良および追加を実施したりと、信頼性・安定性を高めているのも特長。
おもなソフトウェア製品は、postfixをベースに同社が改良を加えた高性能メール配送エンジン「FlexMail」、Maildir対応の独自POPサーバー「FlexPOP」、Courier-IMAPを元に大規模メールシステム向けの改修を行ったIMAPサーバー「FlexIMAP」、Webインターフェイスによる多機能メーリングリストマネージャ「FlexML」、フレキシブルにSPAMメールを排除可能な独自のMTA向けSPAM対策ソフトウェア「FlexGuard」など。
稼動サーバーの台数による価格体系が取られており、lexMail、FlexPOP、FlexML、FlexGuardを2台のサーバーのみで冗長化して稼働する場合、メールシステム部分の価格は400万円から。同社では、通信事業者、ネットワークサービスプロバイダおよび大企業などを主な対象とし販売活動を展開する。あわせて同ソリューションをエンタープライズ向けに共同で展開できるSIベンダー、ハードウェアベンダーとの連携を目指すとしている。
■ URL
VA Linux Systems Japan株式会社
http://www.valinux.co.jp/
プレスリリース
http://www.valinux.co.jp/newsroom/2004/1207/01/
( 福浦 一広 )
2004/12/07 16:15
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