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SAP、BI製品新版をリリース、BI/CPM市場に本格参入 |
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SAP BIは、社内外に蓄積されているデータ・情報を分析して、戦略的な意思決定に生かせるようにするためのBIツール。SAP BW 3.5だけでなく、「SAP Enterprise Portal 6.0」（以下、SAP EP 6.0）など、統合アプリケーションプラットフォーム「SAP NetWeaver」の構成要素が含まれている。 今回は過去の製品と比べ、ビジネスコンテンツ（経営分析の指標、業務分析のテンプレートなど）の量が1200クエリから3300クエリに増加したほか、業界別、職種別の業務シナリオ（テンプレート）50種類をあらかじめ用意し、より実情にあわせた分析・計画を行えるようにした。 また従来はオプション扱いだったプランニング機能をSAP BW 3.5へ統合し、予算計画のみならず、予算と実績あるいは将来の予測情報の比較分析が可能になった。分析データに関しては、これまでの「ユーザーが自発的に見に行く」だけでなく、「見たいときに見せる」ことができるように、メールやポータルの情報共有機能を利用して、プッシュ型の情報配信機能が追加されている。 ■ BI製品の単品売りを開始、価格や機能の優位性を強調
このため、同社では非SAPユーザー向けにCPUライセンスを新設し、1CPUあたり2000万円で販売を開始する。ユーザーはこのほか最低1名分の「プロフェッショナルユーザライセンス」と「開発ユーザライセンス」を用意すれば、ユーザー数無制限で利用できるという。三村氏はまた、「競合ベンダでは、1000ユーザー、5CPUでの使用を想定すると平均約2億円ほど。当社では、5CPUで約1億円と半値で提供できる上、ポータル、予算編成ツールなども追加費用なく提供する」とも述べ、コストパフォーマンス面における競争力の優位を主張した。 さらに、業界標準JAVAコネクタのサポート、SAP XIを利用した新たなデータ収集方法への対応などにより、接続性が向上した点をアピール。「かつてはSAP R/3などのオプション的扱いだったため、SAP製品との統合性・親和性は高くとも、非SAPデータに対するオープン性が弱かった。しかし、今回の3.5では、競合に追いつき追い越した」とした。加えて「業務の『見える化』を志向する企業が増え、BIを実行系に先行させる企業が増えている。このような場合でも、統合プラットフォームとしてNetWeaverを利用するSAP BIなら、後から両者の統合がスムーズに行えるし、既存システムのパッケージ移行もしやすい」（三村氏）とも述べ、SAP BIならではのメリットを強調した。 なおSAPジャパンでは、2005年末までに非SAPユーザー企業20社への導入を短期目標、2007年末までのBI/CPM市場ベスト3入りを長期目標としているが、三村氏は「これまでも、当社のERP製品ユーザーに対して（オプション販売扱いで）概算15～20億円/年の売り上げをマークしており、（普段は表に現れない）この数字を加えると、シェア1位、2位の企業にも肉薄できるのではないか」と強気の見通しをあげていた。 ■ ＵＲＬ SAPジャパン株式会社 http://www.sap.co.jp/ プレスリリース http://www.sap.co.jp/company/press/press.asp?pressID=3374 ■ 関連記事 ・ SAPジャパン、統合プラットフォームの最新版を発表（2004/04/12） ・ SAP、コラボレーション機能などを強化したポータル新版（2004/11/25）
（ 石井 一志 ）
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