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NRI、レガシーシステムをオープンシステムに移行するソリューション


 株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は、既存のレガシーシステムをオープンシステムに移行するマイグレーションソリューション「Sitar(シタール:Solution Initiative for Transformation And Re-engineering)」を発表した。同ソリューションの開発にあたっては、マイクロソフト株式会社のMicrosoft .NET、インドのゼンサー・テクノロジー・リミテッドのシステム分析・実装技術を採用しており、営業活動についても3社で協業して行うニしている。

 Sitarは、既存システムのビジネス機能をリエンジニアリングしてモデルベースに洗練した上で、新プラットフォームに移行するマイグレーション手法。主な特長として、1)既存システム資産の内部構造の可視化が可能、2)レガシーシステムの言語に依存しないため、適用範囲が広い、3)モデルベースのシステムに生まれ変わるため将来の保守・拡張が容易、4)現行保証が可能なため従来の業務プロセスを変更せずにシステム再構築が可能、5)新しいビジネスモデル(業務要件)の取り込みが可能、6)効率的なフレームワークとオフショア開発により低価格を実現、などがある。

 従来のマイグレーション手法ではオリジナルソースコードになるべく手を加えず、開発言語も基本的にそのままで移行するため、冗長な作りや重複した機能もそのままになってしまう欠点があった。Sitarはこの欠点を解消しており、特にエンハンスを重ねて内部がブラックボックス化しているようなケースにも有効なソリューションとなっている。

 また、マイグレーション対象となるシステムは、COBOLやオープン系を含む幅広い開発言語を対象とできるため、従来のマイグレーションソリューションが適用できなかった言語にも対応できる。このため、新規開発によるシステム再構築を迫られていたようなケースにもマイグレーションの適用が可能となり、新規開発と比較して現行保証が容易でかつ低コストと開発期間の短縮が実現できるとしている。

 3社の役割は、NRIが企業システム全体を見据えたプロジェクト計画策定および実行、システム基盤構築、信頼性・性能・運用面の対応、プロジェクト管理、移行作業などを担当。マイクロソフトがエンタープライズ向けの基盤テクノロジー・基盤ソフトの提供を行い、ゼンサーがシステム分析、オブジェク指向技術によるシステム実装を行う。



URL
  株式会社野村総合研究所
  http://www.nri.co.jp/
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  ゼンサー・テクノロジー・リミテッド
  http://www.zensar.com/
  ニュースリリース
  http://www.nri.co.jp/news/2004/041210.html


( 福浦 一広 )
2004/12/10 12:38

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