ヴイエムウェア株式会社は、仮想サーバーソフトウェアの最新版「VMware ESX Server 2.5」、仮想環境の管理ツール「VMware VirtualCenter 1.2」を12月15日より出荷する。価格はいずれもオープンプライス。
VMware ESX Serverは、物理サーバー環境をソフトウェアエミュレーションすることでサーバー統合を実現し、さらにCPUリソースの利用効率も向上できる仮想サーバーソフトウェア。
最新版となる2.5では、SANからのブートを新たにサポートしており、ディスクレスサーバーやブレードサーバー上で仮想環境を実行できる。また仮想サーバー上のゲストOSからシームレスにSANへのアクセスも行えるため、SANを利用したバックアップ/リストアや、SANベースのユーティリティによるファイルレベルのバックアップも可能になった。さらにスクリプトを利用したインストールの自動化にも対応した。
対応環境も拡張されており、サーバーハードウェアではAMDとIntelのCPUを搭載するデル、日本HP、日本IBM各社のラック/ブレードサーバーを、仮想環境での稼動OSではFreeBSD 4.9、Microsoft Windows Small Business Server 2003、SUSE LINUX Enterprise Server 9を新たにサポートした。
VirtualCenter 1.2では、物理サーバー環境間で仮想マシンの移動や複写を行える「VMware VMotion」の機能が追加されたほか、仮想マシンのパフォーマンス統計をHTML/Excelでエクスポートし、オフライン分析やレポーティングに用いることが可能になった。
VirtualCenter 1.2には、VMware Virtual Infrastructure SDKの最新版も含まれており、WebサービスAPIを介することで他社の管理ツールとの統合も可能となっている。
■ URL
ヴイエムウェア株式会社
http://www.vmware.com/jp/
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( 岩崎 宰守 )
2004/12/15 19:58
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