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段階的な導入を行えるフィッシング対策ソリューション


 ビートラステッド・ジャパン株式会社は12月16日、フィッシング対策ソリューション「PhishDetect」を発表した。同ソリューションは、フィッシング詐欺に対する段階的な対策方法論を適用しており、それぞれの企業ポリシーに応じた初期対策支援を、低コスト、短期間で提供できるという。

 第1段階(PhishDetect 1st)では、SSLサーバー証明書「SureServer」によって企業のWebサイトの実在性を証明。続いての第2段階(PhishDetect 2nd)では、URLを詐称するURLスプーフィング対策として「URLSpoofingDetect」を提供する。このサービスでは、クライアント側に特別なソフトをインストールする必要はないため、エンドユーザーに負荷をかけず、導入できるという。

 また第3段階(PhishDetect 3rd)では、企業が送信するメールに、S/MIME方式による電子署名を施す仕組みを提供する。これによって、メールが確かに当該企業から送信されたものであること、内容が改ざんされていないこと、の確認が可能になるため、メールの受信者は受け取ったメールが「なりすましメール」かどうかの判断を容易に行えるという。

 最終段階となるPhishDetect 4thでは、ユーザーに対してUSBキーなどの物理的な鍵と電子証明書による二要素認証の手段を提供する。ユーザーは、認証環境をID・パスワードを利用する既存のものから電子証明書ベースへ切り替えることで、偽Webサイトやキーロガーなどを利用したID・パスワードの詐取行為が仕掛けられた場合でも、被害を防ぐことができるとのこと。

 最小構成時の年間費用はPhishDetect 1stから順に、7万5000円、15万円、100万円、250万円。3rd、4thはこのほか、初期費用500万円(最小構成時)、200万円(同)が必要となる。



URL
  ビートラステッド・ジャパン株式会社
  http://www.betrusted.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.betrusted.co.jp/news_events/press/press.asp?prid=318


( 石井 一志 )
2004/12/16 12:48

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