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日本オラクル、Application Server 10g R2を来春提供 |
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日本オラクル株式会社は12月16日、12月7日にアメリカで発表された「Oracle Application Server 10g R2」を国内でも2005年春をめどに出荷すると発表した。価格はEnterprise Editionが10ネームドユーザーの場合で75万円、CPUライセンスで375万円、Standard Editionは同じく25万円、125万円、Java Editionは1万2500円、62万5000円となる。
そして国内ITインフラをみると「まだまだ汎用機が多い」とした一方、オープン系のシステムについても、「データベース、アプリケーションサーバーなどはベストブリードの組み合わせが現状」とした。 杉崎氏は「グリッドによりサーバーのリソースは1/5～1/10になると想定している」とする一方で、現状ではアプリケーションは分断されているとし、Oracleでは「データベース、アプリケーションサーバーという分類がなくなり、ミドルウェアがこれからのソフトウェア市場で重要になる」との視点から、Application Server 10g R2を「SOAの各種機能でさまざまなアプリケーションを連携するミドルウェアスイートとして展開していく」と述べた。 次に杉崎氏は、Oracle Databaseと他社アプリケーションサーバーで稼働しているシステムでのパフォーマンス障害の事例を挙げた。「日本オラクルが最初に連絡を受け、解析をしたところ、原因はアプリケーションサーバー側にあった。このケースでは、結局問題を解消するまでに3カ月を要し、コストも数千万円かかった」と述べた。 Enterprise Manager 10gでは、例えばレスポンスタイムを要するURLから障害点となるプログラム、さらにSQL文までを容易に特定でき、そのチューニングもSQLアドバイザにより自動で行える。そして「もしすべてのミドルウェアをオラクル製品で統一していれば、管理ツールのEnterprise Manager 10gから3分で問題を解消できた」とし、製品を統一することで大きなメリットが得られるとした。
同社では、データソースをクレンジングし、透過的な統合を行うIntegration InterConnectやIntegration B2B、JDeveloperに統合され、複数のサービスを組み合わせてビジネスプロセスをデザインできるBPEL Process Manager、そしてビジネスプロセスの稼働状況を監視するBAM、分析するBIといった製品群に加え、管理ツールやセキュリティ基盤としてのアイデンティティ管理製品、データアクセスの際のポータル、無線ICタグからのデータ入出力を可能にする「Oracle Sensor Edge Server」までをラインアップし、「Application Server 10g R2でSOAのプラットフォームとしてのデファクトを狙う」と語った。
■ ＵＲＬ 日本オラクル株式会社 http://www.oracle.co.jp/
（ 岩崎 宰守 ）
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