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セレナソフトウェアの構成管理を中心としたプロセス管理ソリューション


米Serena Software 副社長 ジェイムズ・ロジャース氏

TeamTrackの画面例
 米Serena Softwareの日本支社(以下、セレナ)は、構成管理を中心としたプロセス管理ソリューションの最新版である「Serena TeamTrack 6.2(以下、TeamTrack)」の日本語版を2005年2月1日に出荷すると発表した。TeamTrackは、セレナが提唱するアプリケーションライフサイクル管理のフレームワーク「Serena Application Framework for Enterprise(SAFE)」のプラットフォームの役割を担う製品である。

 セレナは2004年5月に変更管理ツール「Merant Professional(旧製品名はPVCS)」を擁する米Merant Internationalを買収している。セレナ自身も以前から変更管理ツールを市場に投入しており、単純に変更管理ツールのマーケットのシェアだけを見ると、2位のメラントと3位のセレナが合併したことになる。しかし、セレナはメインフレームに、メラントはオープン環境に強いという特徴があったため、合併によってお互いの不足していた部分を補完したのである。

 TeamTrackは、基本的にはソフトウェアの構成管理ツールで、アプリケーションの構成要素を把握し、発生した問題追跡やバージョン管理などを行う。その上でレポーティングベースなど開発チーム、ビジネス部門、あるいは顧客との間で透過的に情報を共有するコミュニケーション機能も提供する。TeamTrackでは、これらの機能をビジネスプロセスの管理と融合して実現している。たとえば、開発中に設計ミスやバグといった問題が発見された場合、まず発見者がレポートをTeamTrackに登録する。TeamTrackは担当者に問題のレポートを通知し、さらに人のアサイン、期日、問題解決の進捗などがビジネスプロセスに従って管理されるのだ。また、TeamTrackはWebベースのアプリケーションであり、プラットフォームに依存しない。

 最近ではIBM、Microsoft、Borlandなど多くの開発ツールベンダーが、開発ツールとソフトウェアのライフサイクルマネジメントを統合する方向に移行している。そんな状況においてセレナのTeamTrackの優位性はどこにあるのだろうか? 米セレナソフトウェアのバイスプレジデントであるジェイムズ・ロジャース氏は、「セレナでは構成管理を中心としたソリューションにずっと注力してきた。TeamTrackが対応しているプラットフォームは多く、この分野では誰にも負けないと自負している。また、ツールベンダーの多くは、すべての領域で自分たちのツールを使うようにといっているが、TeamTrackは主要な開発ツールと統合が可能だ」と語る。

 さらに、ロジャース氏は「プロセスとの統合という意味においてもTeamTrackは先進的な機能を持ったツール。アプリケーションライフサイクル管理において、自動化されたワークフローを手に入れ、ベストプラクティスを実行することができる」と語り、ソフトウェアコンポーネントの管理と、ビジネスプロセスの融合が重要であることを強調した。



URL
  米Serena Software 日本支社サイト
  http://www.serena.com/JP/


( 北原 静香 )
2004/12/22 15:46

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