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NEC、技術情報の漏えい防止機能を強化したCPC/PLMソリューション


 日本電気株式会社(NEC)は1月13日、図面や仕様書などの技術情報の漏えい防止機能を強化したCPC(Collaborative Product Commerce)/PLM(Product Lifecycle Management)ソリューション「Obbligato II R6.2」の販売を開始した。出荷は1月下旬より。

 Obbligato IIは、製造業などにおいて製品開発の迅速化や効率化を実現するパッケージ製品。今回の強化により、情報漏えい対策ソフト「InfoCage」と組み合わせることで、技術情報の社外流出を防止しつつ、中国を中心としたグローバルに分散する複数企業と連携した協調設計・開発を実現するという。

 具体的な機能としては、Obbligato IIで一元管理するTiff/PDF形式の図面や、Word形式の仕様書・設計変更指示書などの技術情報について、利用者のPCや外部記憶媒体への保存、画面キャプチャ、電子メールへの添付、印刷などの持ち出し操作を利用者単位に制限する。

 また、図面単位や文書単位でのアクセス権限の設定のほかに、利用者単位やグループ単位での持ち出し権限の設定、および持ち出し権限に有効期限を設定することができる。

 さらに、機密データに対するアクセス権限を持った利用者も通常と同様の操作で機密データの閲覧・編集を行うことが可能。サーバー上の一般文書や利用者のパソコン上のデータについても、通常通りの操作ができる。機密データに対するアクセス履歴や持ち出し履歴の採取、緊急時のシステム管理者への通知などの高度なセキュリティ機能も備える。

 これらとあわせ、3次元CADデータ管理ツール「PDMWorks」との連携機能が新たに提供される。これにより3次元CADソフト「SolidWorks」のメニュー上から、「PDMWorks」上で管理している3次元CADデータの製品構成情報を自動的に抽出して「Obbligato II」のデータベースに登録することが可能となる。

 価格は600万円(5クライアントの場合、税別)からで、1月下旬より出荷開始予定。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0501/1301.html


( 朝夷 剛士 )
2005/01/13 13:28

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