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代表取締役社長、吹田順一郎氏
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1つの親(Parent)ドキュメントから、プロジェクトの各フェイズで必要な、計8つの文書を作成できる
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RWDテクノロジーズジャパン株式会社は1月13日、SAP製品の導入プロジェクトに必要なドキュメントの整備を行うソリューション「RWD Info Pak 5.3 Suite」を発表した。従来製品「RWD Info Pak Asia」が単なるマニュアル作成ツールにとどまっていたのに対し、プロジェクト全体で必要なドキュメントを総合的に作成・管理できるようになったことが大きな違いという。販売開始は2月1日より。
RWD Info Pak 5.3 Suiteは、SAP製品の導入プロジェクトで必要な文書の作成・管理・公開をするための、ドキュメント統合管理ソリューション。「すべてのSAP製品に対応」(同社)しており、これらのドキュメント作成などに費やしていた時間を、7~8割削減できるという。
製品は、作成・管理・公開の各フェイズで必要な12のコンポーネントからなる。このうち作成のフェイズでは、画面の自動キャプチャ機能や、「検索アイコンをクリック」「特定の項目を入力」など、作成者が行った操作をそのまま文書化する機能を備えた「Recorder」をはじめ、6つのコンポーネントによって簡単にドキュメントを作成できるようになっている。
そして、一度作成したマニュアルは、ユーザーが開いているSAP製品の画面から、そのとき必要なところを簡単に呼び出せる。このため、せっかくマニュアルを作成してもどこを参照すればいいかわかない、というありがちなトラブルを回避可能。さらに、呼び出したマニュアルは常に全面に表示されるので、作業中に画面の後ろに隠れてしまうことなく、ユーザーはマニュアルを見ながら作業を行える。
加えて、今回の新版より搭載された「Converter」を利用すると、作成した親ドキュメントを利用して、オペレーションマニュアルだけでなく、テスト仕様書、キューカード、クイックリファレンスなどの計8種類の文書を自動的に作成可能。このため、「ドキュメント作成ツールというと、今までは本稼動前くらいにしか考慮されなかったが、プロジェクトのはじめから提案できる製品になった」(代表取締役社長、吹田順一郎氏)。
また、「大きな案件になればなるほど、複数のインプリメントを異なるパートナーが行い、結果としてドキュメントフォーマットの不統一などを起こすケースが多い」と吹田氏は指摘する。しかし、統一してRWD Info Pak 5.3 Suiteを利用すればそうした問題を解決できるほか、用語を強制的に統一する機能などを持っており、エンドユーザーの混乱を防ぐことが可能という。
同製品のライセンス料はSAP製品のユーザー数に応じて課金され、参考価格は150ユーザーで300万円程度(トレーニング含む)から。なお、既存のRWD Info Pak Asiaユーザーは、1ユーザー1,000円程度よりアップグレードが可能とのこと。同社では、年内に新規60社への販売を目標としている。
■ URL
RWDテクノロジーズジャパン株式会社
http://www.rwd.com/japan/
プレスリリース(SAPジャパン内)
http://www.sap.co.jp/company/press/press.asp?pressID=3670
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( 石井 一志 )
2005/01/13 18:37
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