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SQL Server 2005をベースにOfficeともリアルタイム連携可能なBIツール


 株式会社アンダースタンディングは、Microsoft SQL Server 2005をプラットフォームとする米ProClarity開発のBIツール「ProClarity 6 Analytics Family日本語版」を1月27日より販売、3月中旬より出荷する。価格は、Analytics Serverと10クライアントのエントリー構成で260万円から、Business Logic ServerとDashboard Serverを追加した40クライアントの構成で670万円から。


SQL Serverを用いたOLAPツールの世界シェア
 米ProClarityは、2003年からOLAP市場でトップとなったMicrosoft SQL Server上で稼動するBIツールのうち、34~35%とワールドワイドでトップシェアを誇り、OEM提供先も40社を数えるOLAPツールを開発している。

 ProClarity 6は、BI機能を強化したSQL Server 2005から標準搭載され、ETLツールとしての機能を提供するAnalysis Servicesにより作成されたOLAPキューブを用いたデータ分析を行えるツール。ProClarity 6より新たに日本語版が提供される。

 製品は、OLAPキューブの分析結果やアクセスを管理する「Analytics Server」、ビジネスロジックの作成と管理を行う「Business Logic Server」、この間をリンクし、Dashboardのパーソナライズと管理を行う「Dashboard Server」からなり、高度な業務分析を行うアナリストから、定型レポートを作成する業務担当者、ダッシュボードを利用して経営の意思決定を行う経営層までが利用できる。

 分析結果をドリルダウンする際には、米ProClarityが特許を保有する「分解ツリー」インターフェイスにより、高い使い勝手を実現している。また面積と色により、例えば売り上げ目標の大きさとこれまでの実績などがひと目で理解できる「パフォーマンスマップ」をはじめ、さまざまなグラフを組み合わせて、バランススコアカードの進ちょく度などを社内で共有できる。また26種のKPIテンプレートをデザイナーに標準装備している。


ProClarity 6の製品構成 複数の情報を一元的にWebブラウザで表示できる経営層向けの「Dashboard」 面積と色で情報の重要度を容易に理解できる「パフォーマンスマップ」

 BIツールを利用するクライアント側アプリケーションとしては、SharePoint Portal Serverを用いればWebブラウザから分析結果を閲覧できる。またWord、Excel、PowerPointといったOfficeアプリケーションともリアルタイムにデータをやりとりして分析が行える。


右クリックで情報をドリルダウン分析できる「分解ツリー」 Excelのセルの値はOLAPキューブからリアルタイムに取得できる PowerPointへのデータ出力にはウィザードを利用する


URL
  株式会社アンダースタンディング
  http://understanding.co.jp/


( 岩崎 宰守 )
2005/01/27 20:03

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