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300の高解像度動画コンテンツを並列表示できる双方向型プレゼンテーション用ソリューション


 日本SGI株式会社は、高解像度コンテンツを統合した双方向型プレゼンテーション用ソリューション「VizImpress」を2月1日より発売する。価格は基本ソフト、タッチパネル式50型プラズマディスプレイによって構成される「VizImpress Standardモデル」が348万円。

 VizImpressは、汎用的なPC環境を用い、ソフトウェアによりさまざまな高解像度メディアを統合し、インタラクティブに表示できるプレゼンテーション環境を、タッチパネルつきの大型ディスプレイを組み合わせて提供するソリューション。


最大300の動画ファイルを並列縮小表示し、タッチパネルで選択して拡大再生できる
 データ量の大きい高解像度の静止画、動画ファイルから、並列表示に必要な部分のみ必要な解像度でメモリ空間に展開し、スムーズにズーム・スクロールできる「ピクセルオンデマンド」技術と、Wavelet変換技術によりMPEG2と比べ最大1/4の低ビットレートで同等の高品質な映像を圧縮可能で、Pentium IIクラスのCPUでDVD品質の映像を再生できる米On2 Technology開発のコーデック「VP6」を標準搭載している点が特徴となる。VP6では、例えば1280×720ドット、29.97fpsの高品質動画が6Mbps程度のビットレートとなる。

 VizImpressでは、VP6動画だけでなく、AVI、WMV、RAM、MOV、MPEG1、MPEG2といったWindows Media Playerで再生可能なすべての動画ファイルと、BMP、JPG、GIF、TIFF、PNG、TGA、SVGといった画像ファイルをコンテンツとして表示できる。

 コンテンツは、最大300を並列表示でき、タッチパネル付きの大型ディスプレイと組み合わせることで、双方向性の高いプレゼンテーション環境を実現している。これらのコンテンツを組み合わせて表示するプレゼンテーション用の環境は、同梱される「VizImpress Designer」で作成できる。

 動作環境はWindows 2000/XP。メモリは1GB程度必要だが、その他のスペックは、現行のPC環境であれば問題なく動作するとのこと。

 利用イメージとしては、大型ディスプレイ+タッチパネル環境で、高解像度のコンテンツを複数表示し、双方向でスムーズに選択・拡大できるような場面が想定される。このためショールームや展示会などで、案内ツールや来場者向け情報端末として、また資料や映像のアーカイブシステムとして、また放送用のインタラクティブな情報表示ツールとして活用できる。またカタログを高解像度に取り込み、ページめくりのアクションを追加したり、ズームすることも可能だ。


巨大な世界地図の画像から、タッチパネルでスムーズに拡大表示できる 3D CADファイルなども混在表示し、表示を回転させることも可能

 日本SGIでは、これまでのコンテンツ関連のノウハウを生かし、「コンサルティングからコンテンツ制作支援、スクリーン型表示装置までを含むインテグレーションや、コンテンツ配信システムへの拡張までのソリューションとして提供していきたい」とのこと。また既存顧客のうちプレゼンテーションを必要とする研究機関や自動車メーカー、放送局などのほか、90~150インチの大型パネルと組み合わせ、製造業だけでなく流通、金融といった業種へも、新しいプレゼンテーションやショールームでのツールとして提供していくという。



URL
  日本SGI株式会社
  http://www.sgi.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.sgi.co.jp/newsroom/press_releases/2005/jan/vizimpress.html
  VizImpress
  http://www.sgi.co.jp/solutions/visualization/viz_theater/vizimpress/


( 岩崎 宰守 )
2005/02/01 19:37

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