SAS Institute Japan株式会社は、BIプラットフォーム「SAS 9.1」を基盤に、経営情報を可視化して意思決定プロセスを支援する「SAS Financial Intelligence」の製品群である「SAS Financial Management 4.0」、「SAS Strategic Performance Management 2.0」と、「SAS Activity-Based Management 6.2」の日本語版を2月3日より発売する。同社では初年度に15社への提供と2億円の売り上げを目指す。導入期間は最短3カ月程度からで、価格は1500万円程度からとなる。
SAS Institute Japan株式会社 代表取締役社長 堀昭一氏
SAS Institute Japan株式会社 代表取締役社長 堀昭一氏は「BI業界が前年比50%増の大きい伸びを示した背景には、リスクマネジメントの必要性が増えたことが影響している」と述べ、金融での「BASEL II」などのオペレーショナルリスク関連、自動車業界やデジタル家電、半導体といった製造業での製品品質の事前予測、検証の重要性を挙げた。そして「落ち込んだ国内経済の回復は遅れているように見えるが、裏の見えないところで新しい構造変化が着々と起こっている」とし、ここでBIが有効活用されているとした。
SAS Financial Intelligenceの製品群は、トランザクションデータを集めるETL Server、パフォーマンス管理に必要なデータを利用するためのDWH、分析エンジン、これにあわせたデータマート、KPIを意識したモニタリングエンジンなどなどから構成される。そして同じデータから、バランススコアカード、品質管理の手法であるシックスシグマ、活動基準原価計算のABCなどをもとに、それぞれの企業にあわせた分析軸を柔軟に構成、管理できる。分析結果はポータルをインターフェイスとして提供するほか、レポーティングの機能も備える。