監査法人トーマツは、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)の取り組みをサポートするツール「Vital Point Review Sheet(以下、VPRS)」と、これを使ったコンサルティングサービスを、2月より開始する。
VPRSは、CSRに対する取り組み状況や、CSR報告書の内容を評価するツール。コンプライアンス(法令遵守)/コーポレートガバナンス(企業統治)/環境/リスク/情報開示/品質・製品安全/雇用労働安全衛生/人権/社会貢献/情報セキュリティー/個人情報の保護、の12のテーマがあり、さらに各テーマは、方針・マネジメントシステム/仕組み/成果/攻めのCSR、4つにそれぞれ分類され、合計で約800項目からなる。
Excel形式の書き込み式で、チェック項目を選択式で回答する。その結果をトーマツ CSRグループが診断、コンサルテーションを通じ、CSR取り組みの強み・弱みを明確にし、改善サポートをしていく。
例えば、各テーマ別に「方針・マネジメントシステム」の評価結果を比較することで、PDCA(Plan Do Check Act)サイクルが機能しているテーマ、方針のみで行動が伴っていないテーマ、あるいは方針すらないテーマが浮き彫りになる。
このような評価結果を分析することで、致命的な問題はないか、活気のある部門・テーマはどこか、活性化させるべき部門はあるか、の3点が確認でき、自社の目指すべきCSRの方向性が明らかになるという。
価格はVPRSを用いた診断・分析が100万円から500万円程度。さらに結果を踏まえた改善などのコンサルティングを含めると500万円以上で、会社の規模や対象テーマ数などにより決定される。
■ URL
監査法人トーマツ
http://www.tohmatsu.co.jp/
プレスリリース
http://www.tohmatsu.co.jp/news/2005/press0210_2.shtml
■ 関連記事
・ トーマツ、内部犯行を防止する個人情報漏えい対策サービスを提供(2004/05/06)
・ セキュリティを根本的に治療するための“原理原則”とは?(2004/08/04)
( 朝夷 剛士 )
2005/02/10 17:07
|