|
WorkSpice体系の概要
|
株式会社PFUは2月17日、Lotus Notes/Domino(以下、Notes)関連サービスを体系化し、「WorkSpiceシリーズ」として販売開始すると発表した。同サービスでは、Notesのバージョンアップに伴うマイグレーションサービスを中心に、アプリケーションテンプレートや、運用の効率化を図るためのリフレッシュメニューなどを提供する。
Notesはグループウェア市場で50%を超えるシェアを持ち、幅広く利用されているソフトだが、明確なロードマップをもとにバージョン/リビジョンアップが随時行われており、新版では新機能による強化が各部分で見られるという。別の側面では、9月にはNotes R5のサポート終了が予定されているほか、旧版でプラットフォームとして利用されていることの多いWindows NT 4.0のサポート(延長サポートフェイズ)が2004年末で終了してしまった、という問題が生まれてきている。
また、実際にマイグレーションを行おうとしても、既存資産を継承しつつ、運用中のシステムを止めないで確実な作業を実施するのは困難がつきまとうほか、「どこから手をつけていいかがわからない」という顧客も存在するという。そこでPFUでは、10年にわたって約200社の企業へNotesソリューションを提供してきたノウハウを生かし、「マイグレーション」「テンプレート」「リフレッシュ」の各サービスを体系化した。
このうちマイグレーションに関しては、既存資産を生かしながら、最適なシステムへマイグレーションするための支援を行う。メニューには、企画・分析から、設計、構築、教育、保守までの各フェーズを支援するものが用意されており、必要な部分を選択してサービスを受けられる。移行作業に際しては、ツールを用いて漏れなく迅速に行えるとのことで、同社では従来よりも30%程度、期間を削減できるとしている。
テンプレートとしては、「これまで実際に作ってきたもののうち、評判が良かったものを汎用化し、アドオンにした」(ソリューションビジネス本部 システム事業部 第二システム統括部 第一システム部、輿水肇氏)。今回は第一弾として、簡易情報ポータル、コラボレーションの両アドオンを用意したほか、「ワークフローを自分で作成し、メンテナンスも自ら行いたいという要望が強かった」(同氏)ため、ワークフローエンジンそのものも提供する。
一方リフレッシュメニューは、現行システムにおける運用効率化、利用改善を目指す顧客に向けたサービス。具体的には、パフォーマンス診断とチューニングを行うサービスや、サーバーの集約・統合・冗長化、MetaFrameとの連携ソリューションなどを提供する。加えて、文書へのアクセスを監視するシステムや、資産検索システム、帳票印刷システムなど、既存システムの機能を補完・拡充するためのソリューションも用意されている。
価格例は、マイグレーションメニュー一式の場合で400万円から。テンプレートメニューでは100万円から、などとなっている。
■ URL
株式会社PFU
http://www.pfu.fujitsu.com/
プレスリリース
http://www.pfu.fujitsu.com/topics/new050217.html
( 石井 一志 )
2005/02/17 11:06
|