株式会社日立製作所は2月21日、同社のストレージ管理ソフトウェア製品群「JP1/HiCommandシリーズ」に、階層ストレージリソース管理ソフト「Tiered Storage Manager」と、ストレージレプリケーション監視ソフト「Replication Monitor」を追加し、販売を開始した。
Tiered Storage Managerは、高価なオンラインストレージや安価なニアラインストレージなど、多階層に構成されたストレージ装置間において、オンラインストレージの中からアクセス頻度の低いデータのニアラインストレージへの移行などを、業務を止めず自動的に行うことができる。
複数のボリュームを目的に合わせてグルーピングし、一括してデータを移行することができるため、アクセス頻度の低いデータの低コストストレージへの移行や業務、ディスクアレイ装置単位でのデータ移行を容易に行うことができるという。価格は122万2200円からで、4月中旬出荷開始予定。
Replication Monitorは、ストレージ装置内および装置間において実行されるレプリケーション(複製)データの構成や稼働状態を一元的に監視し、またサーバー単位やディスクアレイ装置単位などに関連付けすることで、レプリケーション全体の状態を把握することができる。
これらのレプリケーションを一括表示することで、レプリケーションで発生する回線障害などの問題やその影響範囲を特定することが可能。特定のレプリケーションに対してあらかじめ監視条件を設定しておくことで、Replication Monitorが障害の発生を検知した際に、自動的にメールで管理者に通知させることができる。価格は18万3750円からで、3月中旬出荷開始予定。
同社は、この2製品のほか、すでに発表・出荷開始されているストレージ管理ソフトウェアによってJP1/HiCommandシリーズを構成し、ストレージ製品群「SANRISEシリーズ」と合わせて、総合ストレージソリューション「DLCM(Data Life Cycle Management)ソリューション」として提供している。
■ URL
株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
プレスリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/2002/0620/
JP1/HiCommandシリーズ製品情報
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/jp1/product/merits/str/index.html
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( 朝夷 剛士 )
2005/02/21 15:44
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