マイクロソフト株式会社は2月23日、流通業界向けの組み込み用OS「Windows Embedded for Point of Service」(以下、WEPOS)を、2005年春より提供開始すると発表した。マイクロソフトが特定業界向けにOSを提供するのは、今回が初めてという。
WEPOSは、Windows XP Embedded Service Pack 2をベースに開発され、流通業界向けに最適化されたもの。POS端末での利用を想定しているが、プラグアンドプレイをサポートしているため、スキャナ、レシートプリンタ、キャッシュドロワなどの小売業向け周辺機器を、容易に設置できるという。また、OPOS(Open Point of Service)/UnifiedPOS/JavaPOSの各標準仕様に対応するほか、Win32ベースのアプリケーションとの互換性を確保。Microsoft .NET Frameworkも標準で搭載する。
さらに、Media PlayerやIEを標準で備え、POSシステムでのインターネットやマルチメディア技術の活用をサポートするという。加えてセキュリティ面では、Windows Firewallが標準搭載され、パートナーからもウイルス対策ソフトが提供される予定。
なおマイクロソフトでは、3月1日~4日に東京ビッグサイトで開催されるイベント、「RETAILTECH JAPAN 2005(第21回流通情報システム総合展)」において、WEPOSを搭載したハードウェアのデモを行うとしている。
■ URL
マイクロソフト株式会社
http://www.microsoft.com/japan/
プレスリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2203
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( 石井 一志 )
2005/02/23 19:22
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