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Office Specialist試験合格者が100万人突破「世界の半数は日本人」


オデッセイ コミュニケーションズ 代表取締役社長 出張勝也氏

受験者数の推移
 株式会社オデッセイ コミュニケーションズは3月2日、同社が運営する資格試験「Microsoft Office Specialist(以下、Office Specialist)」の累計合格者数が、2月18日付けで100万人を突破したと発表した。

 Office Specialistは、WordやExcelなどMicrosoft Officeに含まれる各アプリケーションの利用能力を判定する資格認定制度で、マイクロソフトが主催し、米国をはじめ世界規模で展開している。実際にPCを操作し、40~50分の間に約40問の課題を解いていくCBT(Computer Based Testing)形式で、結果がその場でわかるのが特徴だ。

 情報処理技術者試験などのような公的な資格ではないが、厚生労働省が展開する若年者就職基礎能力支援事業「YES-プログラム」に認定されており、受験者数は1997年の開始以来加速的に増加している。受験者は20代が約半数を占め、男女比では68%が女性。オデッセイコミュニケーションズ代表取締役社長の出張勝也氏は「就職や転職、派遣などにおいて、もはや必須の資格となっている」と強調する。

 マイクロソフトが国内で展開している資格認定試験は、Office Specialistのほか、技術者向けの「MCP(Microsoft Certified Professional)」、製品だけでなくIT全体の知識を対象とする「MCA(Microsoft Certified Associate Program)」、同社製品のインストラクター資格である「MOT(Microsoft Official Trainer Program)」、がある。マイクロソフト マーケティング本部 マイクロソフトラーニング部 部長の森田益成氏によると、これらのうち世界で試験が実施されているグローバル資格は、Office SpecialistとMCPの2つ。そして全世界の受験者や合格者の約半数が日本人だという。

 森田氏はこの理由について、日本が受験者・採用者とも資格を重視する傾向が根強いこと、そして受験者の育成に向けたPCスクールなどが充実していることを挙げた。


試験画面のイメージ マイクロソフトの認定資格と位置づけ

 なお、Office Specialistでは、Officeのバージョンについて、2000、XP、2003に対応しているが、受験者数の割合は、2000が2割弱、XPが6割、2003が2割ほどで、「2000から2003へのシフトが徐々に進んでいるが、2000を利用する企業がまだ多いため、2000での受験を希望する人もまだ多い」(森田氏)という。

 試験は全国のPCスクールや専門学校など約1600会場で、原則月2回行われている。受験料は10,290円(上級のエキスパートレベルは12,390円)。受験制限などは特にない。



URL
  株式会社オデッセイ コミュニケーションズ
  http://www.odyssey-com.co.jp/
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  Microsoft Office Specialist
  http://officespecialist.odyssey-com.co.jp/index.html


( 朝夷 剛士 )
2005/03/02 19:21

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