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「差し込むだけでPCが会議室に」USBメモリ型会議システム


USBcollabo-20V

電子装置営業本部 情報機器営業部長 河野浩氏
 日本アビオニクス株式会社は、サーバーレスで最大20拠点を接続しての遠隔会議を可能とする、USBメモリ型PC会議ソフトウェア「USBcollabo-20V」を、3月31日より発売する。

 USBcollabo-20Vは、PCに接続するだけで動画・音声・資料を共有する多地点間遠隔会議を手軽に行えるソフトウェア。USBメモリ内に会議ソフトウェアを内蔵し、PCに接続すると自動的に起動して、会議を主催したり、行われている会議に参加することができる。

 なお、初回利用時には動画の伝送ソフトがPCに自動インストールされるが、これ以外はUSBメモリから起動する仕組みとなっている。会議の主催や参加には、このUSBメモリが必要となるが、複数のPC間で使い回しが可能。

 会議を主催するPCがハブとなり、MCU(多地点接続装置)サーバーなしで、主催PCを含め最大20台までが1つの会議に参加することができる。ただし動画の同時配信は4台、音声は10台までとなる。動画はQCIF(176×144)サイズのMPEG 4、音声はサンプリングレート 44KHzのAAC方式。主催PCは、12Mbps以上(4動画・4音声時)のネットワーク回線と、Pentium 4 2GHz以上(3GHz以上を推奨)のやや高いスペックが求められる。なお、動画部分はTDK株式会社との共同開発だという。

 「開発に最も重点を置いた」(電子装置営業本部 情報機器営業部長 河野浩氏)という資料の共有機能は、PC内に保存された画像ファイルや、スキャナなど周辺機器から取り込んだ画像、PowerPointファイルなどを自動的にJPEGに変換し、最大XGA(1024×768)解像度で各PCに表示できる。また、ペンツールやテキストボックスを用いて資料画像への書き込みや、ポインタの表示をリアルタイムで共有することもできる。次に表示する画像をあらかじめバックグラウンドで各PCに配信し、素早く表示させるなどの工夫もされている。さらに会議終了後、それまで表示や書き込みした画像を議事録としてJPEGやPDF形式で保存することができる。


最大XGAサイズの画像やペンツールでの書き込みをリアルタイムで共有できる Office書類も画像に自動変換し共有できる タッチパネル式コンピュータでも利用可能

 「USBメモリを差し込むだけでPCが会議室になる。キーボードも使わずにシンプルな操作で利用できるが、中身は濃い製品に仕上がっている」と河野氏。同社はUSBメモリ型会議システムは日本初だとしている。

 価格は19万8000円(税別)。同社では初年度1000個の販売を目標としている。



URL
  日本アビオニクス株式会社
  http://www.avio.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.avio.co.jp/news/html/050309USBcollabo.htm


( 朝夷 剛士 )
2005/03/09 18:35

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