株式会社日立製作所は、データベースの情報取り出し速度を最大約6倍まで高速化する技術を開発したと発表した。製品化については現時点では未定。
今回発表されたのは、データベース管理ソフトを監視し、あらかじめ取り出すことが予想される情報をストレージのキャッシュメモリに読み込むことで、データベースの情報取り出し速度を高速化する技術。同技術では、データベース管理システムがどの索引のどの部分を使用しているかを監視してストレージから取り出そうとする情報を特定し、データベース管理システムがストレージから情報を取り出す前にその情報をストレージのキャッシュに読み込むことで、必要な情報の大半をキャッシュから得ることができる。これにより、データベースの処理性能を向上させることが可能という。同社によると、従来ソフトウェア製品と比較して、情報の取り出し性能を最大約6倍にまで向上できる見通しが得られたと説明している。
同技術の開発には、文部科学省が2003年度から実施しているリーディングプロジェクト「e-Society基盤ソフトウェアの総合開発」の研究開発課題「先進的なストレージ技術」の研究開発成果が活用されている。今後同プロジェクトでの研究開発を続け、プロジェクトの終了後に製品化となる予定。
■ URL
株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2005/04/0406a.html
( 福浦 一広 )
2005/04/08 12:16
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