日本電気株式会社(以下、NEC)とNECシステムテクノロジー株式会社は4月18日、ミドルウェア製品群「VALUMOウェア」におけるSOA(サービス指向アーキテクチャ)対応を強化し、同日より順次製品の提供を開始すると発表した。さらに、同分野における人材育成を積極的に実施するとともに、SOAに基づくシステム構築のためのコンサルティングサービスも提供する。
今回の取り組みではまず、セキュアにユーザー認証情報を交換するための「Web Services Security SAML Token Profile 1.0」と、安全なデータ交換を行うための「Web Services Security Ver1.0 OASIS Standard 2004」という、2つの標準仕様に対応したアプリケーションサーバー「ActiveGlobe WebOTX」の新版を提供する。また、Webシステムのアクセス管理ソフト「WebSAM SECUREMASTER」を、アイデンティティ管理と連携サービス技術を標準化する、Liberty Allianceの1.2版(ID-FF1.2)に対応させた。
一方、企業間ビジネス連携基盤ソフト「ActiveGlobe BizEngine Ver3.1」では、Eclipse上でのビジネスプロセス設計を可能にしたほか、2005年第2四半期の提供が予定されている「同 Ver4.0」では、複数のビジネスプロセスを連携させるための標準仕様「WS-BPEL 2.0」をサポートする予定で、「SOAに基づく大規模システムの、迅速な構築・変更を実現する」(NEC)。
加えて、SOAに基づくリッチクライアントシステムの迅速な開発が行えるよう、機能部品群を拡充し、「ActiveGlobe SystemDirector iBizBlock/シナリオエンジン」「同/ビジネスコンポーネント」を発売。サービス部品群をカスタマイズするだけで、リッチクライアント環境での基本的な業務システムを構築できるようにするとのこと。
このほかNECとNECシステムテクノロジーでは、SOA関連の人材教育にも力を注ぎ、2005年上半期中にSOAのコアアーキテクト(中核技術者)を10名、2005年度末までにSOAに基づくシステム構築が可能なSEを50名以上、それぞれ育成するとしている。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
NECシステムテクノロジー株式会社
http://www.necst.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0504/1802.html
( 石井 一志 )
2005/04/18 12:04
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