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マーケティング部 プロダクトマーケティングマネージャ 岡崎義明氏
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Mercury Business Availability Center 5.0の画面イメージ
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マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン株式会社(以下、マーキュリー)は4月19日、ITシステムや業務アプリケーションのパフォーマンス・サービスレベル・可用性を管理するソフトウェア「Mercury Business Availability Center 5.0(以下、BAC 5.0)を発売した(出荷開始は5月13日)。また、この機能をASPとして提供する「Mercury Managed Service for Business Availability Center(以下、MMS for BAC)」を5月1日より提供開始する。
BAC 5.0は、J2EEや.NETで構築されたアプリケーションや、Webアプリケーション、ERPやCRMなどの社外・社内向け業務アプリケーションに対応する管理ソフトで、従来同社が発売していた「Topaz」の後継製品にあたる。ITシステム全体の運用状況を可視化し、アプリケーションをCPUやメモリなどのシステムレベルではなく、エンドユーザーから見たビジネスレベルでパフォーマンスを監視し、サービスレベルを管理する。もし誤作動やパフォーマンス低下などの問題発生や可能性を検知すると、問題個所や影響を受けるサービスを突き止め、解決をアシストする。同社マーケティング部プロダクトマーケティングマネージャ 岡崎義明氏は競合製品として「HP OpenViewやIBM Tivoli、BMCなど」を挙げた。
また、これらのデータを基にする「CIOや情報システム担当取締役などの責任者向け」(岡崎氏)管理ツールとして「Dashboard」を備える。Dashboardは監視によって抽出されたデータを基に、リアルタイムでシステム全体のパフォーマンスやサービスレベルを示し、検知された問題が実際のビジネスへ与える影響を金額やSLA(Service Level Agreement)に基づいた許容時間を表示し、過去に起こった問題などと合わせて解決の優先度を表示する。岡崎氏によると、金額や時間など具体的な数値まで表示するのは「今までのツールになかった」機能だという。
BAC 5.0は、機能構成にモジュール形式をとっており、必要な機能を組み合わせて導入できる。国内で提供されるのは、(1)エンドユーザーから見たパフォーマンスを管理する「End User Management」、(2)システムの可用性を管理する「System Availability Management」、(3)パフォーマンスと可用性が目標値を達成しているかを管理する「Service Level Management」、(4)カスタマイズしたレポートなどを作成する「Analytics」、(5)J2EEや.NETアプリケーションの問題を掘り下げて原因を突き止める「Diagnostics」の5つ。価格は(1)のみの基本構成で480万円から、(2)のみの基本構成で200万円から(いずれも税別)。
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Mercury Managed Service利用時と非利用時の導入にかかる期間の比較イメージ
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MMS for BACは、同社製品の機能をサービスとして提供する「Mercury Managed Service(以下、MMS)」の第1弾として提供するもの。自社サーバーへの導入と比較して、ハードウェアなどのインフラを自社で構築せずに利用できることで導入コストや期間を抑えることができるほか、トレーニングに必要な時間を削減することで「導入効果を認識できるまでの期間を短縮できる」(マーケティング部ディレクターの河野真一氏)という。また、米国や欧州と結ばれた同社インフラを利用することができるため、これらのユーザーが利用するアプリケーションにも有用だとしている。価格は個別見積もり。
同社の米国本社では2000年よりMMSを提供しているが、BACにおいては約30%がMMSを利用しており、金融業に絞ると上位10社中7社がMMSユーザーだという。
■ URL
マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン株式会社
http://www.mercury.com/jp/
プレスリリース(BAC 5.0)
http://www.mercury.com/jp/company/pr/press-releases/041905bac5.0.html
プレスリリース(MMC for BAC)
http://www.mercury.com/jp/company/pr/press-releases/041905mms.html
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( 朝夷 剛士 )
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