株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は、「シンクライアントネットワーク構築サービス」を4月27日より提供開始すると発表した。価格は、PC100台規模の場合の基本サービスが、760万円より。
現在、個人情報保護法の影響などによる企業のセキュリティ意識の高まりを受けて、クライアント側には最低限の機能しか与えず、サーバー側でアプリケーションやデータを管理する、SBC(サーバーベースコンピューティング)に対する関心もまた高まっている。そこで富士通SSLでは、MetaFrameを用いた基本的なSBC環境の構築から、クライアント側やサーバー側のセキュリティを強化するサービスなどまでをサービスメニューとして用意し、企業のニーズに応じて、必要なサービスを導入できるようにした。
具体的には、基本的な利用環境、Active Directoryのグループポリシーを用いたユーザー権限管理環境の設計・構築を行う「基盤システム構築サービス」を核として提供。さらに、社外から社内のシンクライアントネットワークへアクセスするための環境を整える「モバイル接続サービス」、バイオメトリクスやワンタイムパスワードを利用する「認証強化サービス」をはじめ、「サーバOSセキュリティ強化サービス」「パソコンセキュリティ強化サービス」といった各メニューをラインアップした。クライアント側では、通常のPCのほか、富士通から発表されたハードディスクレス端末「FMVシンクライアント」も利用できる。
また富士通SSLでは、ネットワークやサーバーの冗長化、負荷分散/運用システムの構築など、サーバー/ネットワークのセキュリティ強化を実施する統合的な企業内ネットワーク環境の構築サービスも、企業の必要に応じて提供する。さらに今後は、ICカードを使用した認証強化システム構築のメニュー化、情報共有型問い合わせ対応システム「Webコンシェルジェ」などのシンクライアント化対応なども計画しているとのこと。
同社では、今後2年間で3億円の売り上げを見込んでいる。
■ URL
株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ
http://www.ssl.fujitsu.com/
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( 石井 一志 )
2005/04/20 14:24
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