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アイログ、EclipseをサポートしたWeb GUI構築ツールの新版


JViews Chartsの新版で作成したJSFベースのチャート

仏ILOGの視覚化製品担当シニアプロダクトマネージャー、ジェローム・ジュベール氏
 アイログ株式会社は5月13日、視覚化製品の新版「ILOG JViews 6.5」を発表した。

 JViews 6.5は、Webクライアントのグラフィック部分を、短期間で開発するためのコンポーネント製品群。ダイアグラムのインポート、定義、カスタマイズを自動実行できる「JViews Diagrammer」のほか、資産管理マップ表示部分を担当する「JViews Maps」、各種グラフを作成する「JViews Charts」、スケジュールベースの表示を簡単に編集するための「JViews Gantt」、通信・ネットワークに特化し、OSS/JやTMFなどの標準・規格に準拠した「JViews Telecom Graphic Object(JTGO)」からなる。

 これらの製品には、SDK(ソフトウェア開発キット)だけでなく、Designerと呼ばれるエディタが付属しており、これを用いて所定のニーズにあわせた表示を構成することができる。仏ILOGの視覚化製品担当シニアプロダクトマネージャー、ジェローム・ジュベール氏は「こうした製品をご利用いただくと、Web GUIを自分たちで最初から作る必要がなくなるので、(ISVは)自分たちのビジネスにより特化できる」と、メリットを説明した。

 今回のJViews 6.5では、最新のJavaプラットフォームであるJ2SE 5.0をサポートしたことに加え、EclipseおよびRCP(リッチクライアントプラットフォーム)、Java ServerFaces(JSF)へ新たに対応。グラフィカルなJava画面をEclipseのアプリケーションへ組み込めるようになったほか、JSFを用いてWeb上で視覚的なシンクライアントを開発できるようになったという。また、JSFベースのPortletもサポートしたため、企業ポータルへの統合が容易になったとのこと。

 ジュベール氏は今回追加された新機能について「これらによって、JViewsをどこにでもデプロイできるようになった。高度なアプリケーションを提供することも大事だが、作られたアプリケーションを、Java技術によって可能ないろいろな方法を使ってデプロイできるのであれば理想的だ」と述べ、サポート環境増加の意義を示した。

 さらにJTGOでは、SNMP(Simple Network Management Protocol)を通してネットワーク要素の登録と監視を行う機能、ネットワークにおけるカスタム化された視覚効果・操作感の新サンプルなどが加えられている。



URL
  アイログ株式会社
  http://www.ilog.co.jp/

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  ・ アイログ、Web GUI開発用の視覚化コンポーネント群の最新版(2005/01/26)


( 石井 一志 )
2005/05/13 17:27

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