日本オラクル株式会社は5月17日、携帯電話向けOS「Symbian OS」に実装可能なデータベース「Oracle Database Lite 10g for Symbian」を開発し、企業向け携帯電話アプリケーションへの対応を拡張していくと発表した。
Oracle Database Lite 10g for Symbianは、米Oracleが開発したモバイル専用データベース管理ソフトで、日本国内でも一部携帯電話に搭載されているSymbian OSに対応する。日本オラクルは、日本市場への投入に先駆けて、企業向け携帯電話アプリケーションの新しい実現方法を市場に提案するとしている。
具体的には、同社のパートナーらが提供する「On Oracle」パッケージアプリケーションのSymbian OS、およびOracle Database Lite 10gへの対応を促進し、既存顧客へのシステム拡張提案や、新規提案活動を行う。
また、これらの対応実証は、日本オラクルとNTTドコモが共同で開発した「Enterprise Mobile Framework (EMF)」アーキテクチャを拡張し新たにNTTドコモが開発を開始した「ビジネスFOMA」上で行われる。日本オラクルでは、このビジネスFOMAに対応するOracle Database Lite 10gの提供を準備し、パートナー各社のパッケージソフト開発における技術支援を行うとのこと。
現在、対応を表明している同社パートナーは、ソフトブレーン、テニック、エヌアイデイ・アイエス、エイビスシステムソリューション、システムズナカシマなど。各社のパッケージソフトは、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)、営業支援(SFA)、 顧客管理(CRM)、フィールドサービス業務や保守業務(FFA)、ロジスティックス、位置情報システム(LBS)、従業員システムなど業界や業種・業態それぞれに対応するという。
さらに同社は、顧客システムへの統合などの直接的な要求にも対応できるよう、システム開発のトレーニングをパートナー各社に提供していくとしている。
■ URL
日本オラクル株式会社
http://www.oracle.co.jp/
プレスリリース
http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1364
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( 朝夷 剛士 )
2005/05/17 18:12
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