トランスコスモス株式会社は5月20日、ITILをベースとしたITシステムの運用診断とモニタリングを行うツール「T-Monitor」を開発したと発表した。開発には、ERP研究推進フォーラムの協力を得たとのこと。
T-Monitorは、ITシステムの診断からKPI(主要業績管理指標)の設定、モニタリングの実施、フィードバックまでをカバーするシステム運用改善のコンサルティングツール。同社の運用業務ノウハウと、ERP研究推進フォーラムのバランススコアカードなどの経験を融合して作られている。
T-Monitorは、全般診断、個別診断、モニタリングの3つのツールにより構成。全般診断では、経営目標やビジョン・戦略、ITマネジメントの課題をヒアリングした上で、ITガバナンスの現状と運用業務の重要性および改善ポイントを提示し、顧客企業の状況に応じて、個別診断の必要性の判断と、対象となる分野の項目を抽出する。個別診断では、改善が必要な運用業務プロセスの状況を調査し、ITILをベースにしたIT運用のベストプラクティスとのかい離を提示しながら、サービスレベル管理、インシデント管理、問題管理などの管理プロセス別に改善点と改善方法を明らかにする。モニタリングでは、診断結果に基づいて、モニタリングの対象となるデータやその優先順位、数値の測定方法など、モニタリングの実施計画を策定し、データの計測を行う。これらにより、従来のコンサルティングに欠けていた取り組むべき課題の抽出と改善策に加え、運用の現場での浸透・定着を図れるとしている。
価格は、全般診断のみの場合80万円より、個別診断のみの場合50万円より、モニタリング計画支援・モニタリング実行支援が120万円より。全般診断からモニタリング実行支援までの場合250万円から。同社では、今後1年間で、受注客先数で25件、受注金額で1億円を目標としている。
■ URL
トランスコスモス株式会社
http://www.trans-cosmos.co.jp/
ERP研究推進フォーラム
http://www.erp.gr.jp/
プレスリリース
http://www.trans-cosmos.co.jp/new_f/press050520.html
( 福浦 一広 )
2005/05/20 18:15
|