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マイクロソフト、「Windows XP Professional x64 Edition日本語版」を発表

ボリュームライセンス・プレインストールのみで提供

x64 Editionの製品概要

x64 Editionのメモリ仕様
 マイクロソフト株式会社は5月24日、AMD64およびIntel EM64Tに対応した「Windows XP Professional x64 Edition日本語版(以下、x64 Edition)」を6月1日よりボリュームライセンスで提供を開始すると発表した。あわせて、AMD64・EM64T搭載PC/ワークステーションで32ビット版のWindows XP Professionalを使用しているユーザーを対象にx64 Editionのライセンスと交換する「Technology Advancement Program」も発表した。

 x64 Editionは、広大なメモリ空間および高速の浮動小数点演算機能により、高性能コンピューティングを実現できるのが特長。また、64ビットアプリケーションだけでなく、既存の32ビットアプリケーションを1つのプラットフォーム上で同時に稼動することができる。ただし、アンチウイルスプログラムなど、デバイスドライバを直接ハンドリングする32ビットアプリケーションは動作しない。また、MS-DOSや16ビットアプリケーションにも未対応。

 同社Windows本部の長尾康氏は、「x64 Editionは、Windows XP SP2とほぼ同等の機能に加え、物理メモリを128GBまで、また仮想メモリを16TBまでサポートしているので、メモリを集中的に使用するアプリケーションの処理速度を劇的に向上できる。また、32ビットアプリケーションの動作もサポートしていることから、64ビットへの移行にも最適」と、x64 Editionのメリットを説明した。

 なお、Windows XP Professionalファミリという位置づけになり、x64 Editionの単体パッケージは発売されず、ボリュームライセンスおよびプレインストールでの提供となる。価格は、32ビット版のWindows XP Professionalと同等。

 同時に発表された「Technology Advancement Program」は、AMD64・EM64T搭載PC/ワークステーションで32ビット版のWindows XP Professionalを使用しているユーザーを対象とした移行プログラム。32ビット版のWindows XP Professionalのライセンスとx64 Editionのライセンスを交換するもので、6月上旬より順次開始される。協賛PCメーカーは、デル株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社、日本ヒューレット・パッカード株式会社。なお、対象機種などの詳細については、各協賛メーカーより告知される。


 説明会には、インテル株式会社、日本AMD株式会社が出席。それぞれ、64ビットプロセッサのメリットについて紹介を行った。


インテル株式会社エンタープライズ&ネットワークソリューションズ本部 エンタープライズテクノロジーエバンジェリストの菅原清文氏。「64ビット化の次はスレッド化。ソフトウェアのスレッド対応に力を入れていく」 日本AMD株式会社アジア・パシフィックグローバルサポートサービス本部 システムハードウェアサポート部の荒井正史氏。「ムーアの法則では電力増加は触れられていない。省電力化という課題はデュアルコアで解決する」


URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2296

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( 福浦 一広 )
2005/05/24 16:54

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