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米Microsoft、POS端末向けのWindows XPを提供開始


 米Microsoft Corporationは5月24日(米国時間)、POS端末向けのOS「Windows Embedded for Point of Service」(以下、WEPOS)を提供開始すると発表した。製品は、Windows Embeddedを扱っているOEM経由で、デバイスメーカーや小売業のユーザーに提供される。

 WEPOSは、Windows XP Embedded Service Pack 2をベースとして、小売業向けに最適化された組み込み用OS。主にPOS端末での利用を想定しており、小売業向けのアプリケーション、周辺機器やデバイス、サービスをサポートしている。またプラグアンドプレイ機能を備え、周辺機器やデバイスの設置時間を短縮できるという。

 「Windows Media、RFIDやバイオメトリクスといった最新技術、および無線通信機能などの利用が可能になる。さらに、リモートブート、マルチユーザーログオン、デュアルディスプレイのサポートなどの小売業向け機能を活用して、柔軟なPOS環境を構築できる」(同社)。

 加えて管理面では、SUS 2.0やSMS 2003などが利用可能。セキュリティ対策として、初期設定時のセキュリティ強化、バッファオーバーラン防止などの対策が施されているほか、Computer AssociatesやSygateなどのセキュリティソリューションもサポートする。

 なお現在WEPOSは、米国のドラッグストアチェーン「Rite Aid」と、B2B/オフィス製品の小売り販売を行う「OfficeMax」でテストが行われているとのこと。



URL
  米Microsoft Corporation
  http://www.microsoft.com/
  ニュースリリース(日本語抄訳)
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2297

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( 石井 一志 )
2005/05/25 16:44

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