富士通株式会社は6月2日、スマートクライアント技術を採用したWeb型PDM(Product Data Management)ソフトウェア「PLEMIA/MESLINK BOMシステム」を発表した。
スマートクライアントは、マイクロソフトが推進する.NETアーキテクチャを使ったリッチクライアント方式。クライアント/サーバーシステムで利用されるクライアントアプリケーション(ファットクライアント)と、Webアプリケーション側で処理を行うシンクライアントの双方の利点を持つのが特長。ファットクライアントは、それ自体にビジネスロジックが含まれるため、スケーラビリティに乏しく、再配布や管理に多大なコストがかかるのが欠点。また、シンクライアントは、UI(ユーザーインターフェイス)がWebブラウザベースとなるため操作性に限界がある。スマートクライアントは、ビジネスロジックをWebサーバーやアプリケーションサーバーに置き、UIをWindowsアプリケーションとして実装するため、ファットクライアントと同等の操作性を実現できるのが特長。
今回発表されたPLEMIA/MESLINK BOMシステムは、スマートクライアントが実現するメリットを生かした製品。クライアント端末へシステムをインストールしたり設定したりする必要がなく、サーバーのみのレベルアップ作業だけで最新システムを利用することができる。また、これまで、PLEMIAで開発したユーザープログラムをクライアントサーバー型、Web型双方の環境で利用できるため、二重開発は不要。そのほか、従来のJavaを用いたWeb型PDMに比べて4倍以上の高速レスポンスを実現しているという。
価格は、200万円(税別)より。同社では、今後3年間で10,000クライアントの販売を目標としている。
■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2005/06/2.html
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( 福浦 一広 )
2005/06/02 15:06
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